末期の乳がんで余命宣告を受けた吉野美香さんは、『末期がん』と診断されてからも標準的な癌治療を受けず、自宅で生活をされています。
末期の乳がんと診断され余命宣告まで受けた吉野さんが、無治療で17年生きられる理由は何なのでしょうか?
過去に出演された番組の内容や、吉野美香さんの現在をまとめてみました。
最初は小さなしこりが…
末期の乳がんで余命宣告まで受けたにもかかわらず、無治療で現在も過ごされている吉野美香さん。
吉野さんはブログや書籍でもご自身の乳がんことを書かれているので、ご存知の方もたくさんいると思います。
↓吉野美香さんのブログはこちらになります。
ameblo.jp
2016年春に放送された「直撃コロシアム」でのインタビューによると、吉野さんが最初に違和感を感じたのは35歳頃だったそうです。
ある日ふと気付いたのは、右胸にできた小さなしこりでした。
「なんだろう?」と不思議に思いながらも、その時はそのまま放置してしまい、病院には行きませんでした。
次に右胸のしこりが気になったのは、それから7年後のこと。
小さかったしこりが大きくなっている…
「これは何かおかしい」と感じ、吉野さんは思い切って病院を受診します。
病院での診断結果は、「末期の乳がん」でした。
自然の寿命を受け入れる
診断を受けた病院では、もちろん「乳がん治療」を進められたそうですが、吉野さんは手術も抗がん剤も拒否しました。
なぜ標準的な癌治療を拒否したのでしょうか?
その理由について、たずねられた吉野美香さんは、
「そのままの寿命を生きたら良いかなって…」
と、答えました。
当時の担当医からは、「このまま放置するなら余命は2年」と告げられたそうです。
いきなり末期がんと診断され、余命宣告まで受ける。
普通なら、「少しでも寿命を伸ばすために出来る限りの治療を受けたい」と考える人がほとんどですよね。
しかも、吉野さんが末期がんと宣告されたのは40代前半の頃です。
その年齢で「癌と闘わない」と覚悟を決められたというのはすごいと思います。
アメブロのプロフィールによると、吉野さんの座右の銘は「なんとかなる」だそうですから、根っからのポジティブ思考というか臨機応変さが幸いしているのかも知れませんね。
とはいえ、乳がんと分かった時のご本人のショックはすごく大きかったと思いますし、ご家族の不安や心配も想像できないくらい大きなものでしょう…
そんな中でも前向きに考えられる精神力は、やっぱり誰もが出来ることではないですし、元々の芯の強さをお持ちなのだと感じました。
緩和治療だけで経過観察
がんの標準治療を受けないと決断した吉野さんは、モルヒネによる痛み止めなどの緩和ケアをメインに、ホスピスに通いながら経過観察をしているそうです。
ここ数年は少し症状が落ちついているようですが、ここまで来るまでには、悪化した乳がんのがん細胞が皮膚の表面に盛り上がり、出血や痛みが激しくなったり、呼吸困難で意識不明になったりと、壮絶な闘病生活をされています。
現在は無料の占い相談も開始
現在の吉野美香さんは、元気な時には外食やショッピングなども楽しみ、自宅でダンナさまと飼い猫との生活を楽しんでいる様子。
最近ではタロット占いに凝っているようで、ブログの読者さんを対象に、無料の占い相談も受付されています。
もともとスピリチュアルなことに興味があったのかも知れませんが、吉野さんの占いは無料と言うこともあり、かなり評判が良いみたいですね。
ブログでは読者さんのコメントにもきちんとお返事されていますし、今のところは体調もそれほど悪化していないのかなと感じました。
ただ、もしもの時に備えて、自分が亡くなった後のお葬式のことや生命保険の申請などについて書いた「遺書」も用意していることを、番組の中で告白されていました。
取材に行った辛坊治郎さんに、「自分のような体験を人にすすめますか?」と聞かれると、吉野さんは「自分が元気だからといって全ての人にあてはまるわけではない。後悔のない方法を選んで欲しい」と答えていました。
乳がんは女性の癌死亡率1位
乳がんは日本人女性の12人に1人がかかるといわれていて、30〜60代女性の癌の死亡率でも1位になっています。
この割合で考えると、たとえ自分はかかっていなくても、周囲に乳がん経験者がいるという人も多いのではないでしょうか。
私も知り合いに乳がんを患った女性が数人いて、母のお友達の方で、残念ながらお亡くなりになってしまった方も知っています。
乳がんは最初のうちは目立った症状が無く、マンモグラフィーやエコーなどの『乳がん検診』を受けていなければ気付きにくいという特徴があります。
有名人の方が乳がんになった体験談を聞いてみても、「触ってみたけど分からなかった」という人が多くて、自分では気付きにくい癌だということが分かりますよね。
ただ、初期で見つけることができれば9割は生存できるというデータもあるので、やっぱり定期的に検診を受けて、何かあれば早目に専門医を訪ねるのがとても大切だと思います。
末期がんでも無治療で生きていられる?
吉野さんのように、末期がんで、しかも無治療にもかかわらず生きられる例はほかにもあるのでしょうか。
番組に出演していた医師は、海外の例として、乳がんで治療を受けずに放置した場合の生存率では、全体の50%が3年弱で亡くなってしまうと紹介しました。
ただ、その中の5%は10年後も生きていたそうです。
がんには「がん治療死」というものがあり、末期がん治療の場合、抗がん剤によって体力が低下して寿命が短くなるケースがとても多いと医師の方々が言っていました。
特に再発転移のある患者の場合は、その半分くらいは「がん治療死」で亡くなってしまうそうです。
末期がんで手の施しようの無い場合、抗がん剤をやめて緩和ケアに切り替えることで寿命が伸びたケースもあるそうです。
がん治療・がん予防については下記の記事も参考にして下さいね。
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最期は自分で決めたい
自分がもしも癌だと診断されたら、動揺して何をすればよいのか分からなくなってしまいますよね。
吉野さんのように、無理な治療は行なわず自然にまかせて寿命を全うしたいという考えは、いざ自分がその立場になったらできるかどうか分かりません。
いずれにしても、自分が納得のいく治療方法を選んでストレス無く過ごすということが一番大切なのかなと感じました。