今朝の新聞の折り込みチラシでアスリート家族の『長崎県産 生姜シロップ』の広告チラシが入っていたのですが、それが独特でした。
というのも、普通、広告チラシって1枚ですよね。
商品の内容や値段やセールスポイントが1枚のチラシにまとめられているのが、通常の「広告チラシ」だと思うのです。
でも、この『生姜シロップ』の広告チラシは、まず1枚目に「本日!注目チラシ 緊急配布です!」っていう、「告知チラシ」みたいなものが入っていまして、そこにはこんな文章が…。
「九州の大人気『無添加ドリンク』のチラシが今日、入っております。」
「これが、その九州の生姜ドリンクで、40代以上の女性が凄い好きらしいです。」
と、さも「自分はよく知らないけど、すごいらしいです」みたいな調子で書かれた文章と写真が掲載されているのです。
「今日こんな広告チラシが入っていますよ」と、広告チラシを宣伝する広告チラシって初めて見ました。
この宣伝用の広告チラシは「折り込みスタッフ一同」という署名が最後に書かれているのですが、新聞社の折り込みスタッフが勝手に特定の広告を宣伝するチラシを作るはずないですよね。
そして、その宣伝用のチラシの下には、本家のアスリート家族の『長崎県産 生姜シロップ』の広告チラシが入っていましたが、この広告の内容も相変わらず独特でした。
なぜかインタビュー形式から始まる
アスリート家族の『生姜シロップ』の広告って、雑誌にもよく出ているので、見た事がある人も多いと思います。
この広告の特徴は、美容ライターが生姜シロップを飲んでいる女性へインタビューする形から、商品の宣伝につなげていることです。
美容ライターが言うには、「長崎県産の生姜シロップが話題になっていると聞きつけて、当事者に話を聞きたくなった」と。
そういう感じでまるで「雑誌の1ページ」のような体裁で、いつも広告が作られていますね。
今日届いたチラシも、幼い娘のためにキレイを目指して生姜シロップを飲みはじめたという45歳の女性のインタビューで始まっていました。
「この子の言葉で、胸が『ドクンドクン』と苦しくなりました!」
赤い大きな文字で書かれたこの言葉…いったい何事かと思います。
女性いわく生姜シロップを飲んでいたら「雰囲気が良くなり」、幼い娘がその変化に気付いてくれたことが嬉しくて、胸が「ドクンドクン」なったそうです。
何が良くなったとかは書かずに「雰囲気が良くなった」だけで、具体的に親子に何があったのか、読んでみてもよく分かりませんでした。
美容ライターはどこの誰?
気になったのは、この『生姜シロップ』で「噂の親子」にインタビューをしている美容ライターが存在するのかどうか。
広告チラシには「美容ライター◯◯」とはっきり名前が書かれています。
本当にそんな人いるのかな?と疑問に思ったので調べてみましたが、見つけられませんでした。
やっぱり美容ライターも架空の人ということは、この45歳女性と幼稚園児の娘の年の離れた母娘も架空の設定なのでしょうか?
以前から「怪しい」「うさんくさい」と言われていた…
アスリート家族の『生姜シロップ』の広告については、前から「怪しい」「うさんくさい」という声も多かったみたいですね。
商品に自信があるなら、もう少しストレートに商品の良さを伝える広告にした方が良いと思うのですが…どうなんでしょうね。
早見優さんやかとうかず子さんも生姜シロップを愛用?
全体的に胡散臭いというか、怪しいと感じてしまう生姜シロップのCMや広告チラシですが、有名人の方も愛用しているそうです。
それもまたアスリート家族の広告でインタビューを受ける形で「生姜シロップを愛用してます」と告白していて、またそれが独特なのです…。
今、早見 優氏(53)が、妙に女性らしくキレイになっていると話題だ。なんでも、長崎の生姜シロップを飲むというダイエットサポートをやってキレイになっているのだとか。なんだそれ?
だって私、30代にも関わらず、仕事のストレスや忙しさでキレイは失われていくばかり。それでも仕事は頑張らなくちゃいけなくて、ストレスフルな毎日で、どんどん太りやすくなっているように感じる。でも、どうせ、こういうキレイな人は、私とは「元」が違うのよ、と諦めつつも、何とかしたい・・・という奥の気持ちは残っていたので、どんな方法かを、本人に直接取材に行くと・・・
いやん♪
自分の可能性を信じている人は、読んでみてもらいたい。
上記の文が、広告の導入文になっているんですが、自分の会社の商品を宣伝する広告で「なんでも、長崎の生姜シロップを飲むというダイエットサポートをやってきれいになっているのだとか。なんだそれ?」って、『自分が売ってる商品でしょう…?』って感じて、読んでいてしらけてしまいます。
謎のインタビュー形式で売上は上がるのだろうか?
生姜シロップの広告に載っている早見優さんのインタビューの一部がこちらです。
記:単刀直入に聞きます。どんな美容法をやっているのですか?
早:しいて言えば、食べる時間は遅くならないようにしているくらいですかね。
記:そうですか・・・。あの!!あと九州の美容法とかいうのをやっている、という噂があるんですが・・・。
早:あ、あれですか?・・・あれは、少し前に、忙しくて、ストレスフルで、このままだとマズイな、と思っていた時、長崎の生姜シロップを飲み始めたのです。
九州の社長が「年齢を重ねた女性に、本当に良いから」、と送ってくれたので。
私、初めは たいして信じていなかったんですが・・・私の体には凄く合っていました!
記:それを聞きたかったんです!!その生姜シロップなるもの、私たちには、手に入らないのですか。
早:いえ、そんなことないと思いますよ。最近、飲むのが当たり前になっていたので忘れていただけです。確かに品薄で手に入りづらいみたいですが。
なんだろうこのお芝居は…と、思ってしまうのは私だけでしょうか。
そしてそのインタビュー記事の真下には生姜シロップの購入申し込みページへのボタンがあるのです。
「品薄で手に入りづらい」と言っていたのは何だったのか、これで申し込む人がいるのかと思うと「商売って奥が深いなぁ」と感心してしまいます。
『長崎県産 生姜シロップ』の口コミを調べてみた
広告に戸惑ってばかりいても仕方ないので、実際に良い商品なのかどうなのか、調べてみました。
普通にネット検索をするとアフィリエイトサイトばかりが上位表示されて、当然、そのサイトでは良い評価しかありません。
なので、この『生姜シロップ』を扱っているAmazonの口コミレビューを確認しました。
すると、身体がぽかぽかするとか、体調が良くなったとか、良い評価をしている人もたくさんいました。
ただ水を使わず生姜の絞り汁だけで出来てるそうなので、苦みや辛味が苦手だという人も多いようです。
独特だから悪い商品とは限らない
今朝の『生姜シロップ』の広告チラシがちょっと衝撃だったので記事にしましたが、広告が独特だからといって、その商品が悪いとはかぎりません。
公式サイトで情報をみるかぎり、この『生姜シロップ』は悪いものではないと思います。(値段が高すぎる気もしますが…)
ただ、せっかく良いものを作っているんだから、あんな架空の設定の意味不明なインタビュー記事や、広告チラシを告知するチラシとかは止めておいた方が良いような気がします。