仕事や旅行で混雑した鉄道に乗ると、ついつい忘れ物をしてしまうこともありますよね。
私は自慢じゃありませんが、新幹線や電車の忘れ物常習犯で、JRの忘れ物センターには2度もお世話になっています。
ということで、今回は鉄道で忘れ物をした時の対処法と、無くしたものが手元に帰ってくるまでの流れを紹介します。
鉄道で忘れ物をしたら…
電車や新幹線に乗ったあと、気がつくと持ち物の中の何かが無くなっていて、「やばい!どうしよう!」と、冷や汗たらり…
そんな経験はありませんか?
傘やハンカチとかだったら、よっぽどお気に入りじゃないかぎり「仕方ないか…」と諦めもつくのですが、財布や携帯・スマホなど、個人情報が入っているようなものだと大変ですよね。
電車や新幹線の乗り降りは、どうしてもバタバタしてしまいますから、これまでに忘れ物をしてしまったことがある人もたくさんいると思います。
実は私もこれまで何度か鉄道で忘れ物をしてしまい、その内の2回はどうしても必要なものだったので、忘れ物センターにお世話になりました。
私の忘れ物体験についてはこれから説明しますが、まず最初に言っておきたいのは、もしも電車や新幹線などで忘れ物をしてしまった時は、できるだけ早く最寄り駅や鉄道会社の忘れ物センターに連絡をした方が良いということ。
というのも、鉄道会社では膨大な量の乗客の忘れ物が発生するため、忘れ物が駅に届けられてから2.3日で警察署に忘れ物を届けてしまうのです。
お客様に連絡ができなかったお忘れ物は、いったん駅へ集められ、一定期間保管し所轄の警察署へ引き渡します。
お忘れになってから日にちが経っている場合は、警察署へお問い合わせいただく必要があります。
数日の違いで手間や時間がかかってしまうことを考えると、鉄道の忘れ物は早く気付いてすぐに鉄道会社に問い合わせた方が良いと思います。
私の鉄道忘れ物体験談
財布を無くしたとき
私が忘れ物でJRのお世話になった経験は2回。(本当はもっと忘れ物をしているのですが、センターで問い合わせたのは2回です)
まず1つ目は、20代の頃に自分の財布を無くした時でした。
財布の中には5万円くらい現金が入っていたのと、クレジットカードや免許書も入れていました。
この時は本当に「やっちまったー」って感じで、「たぶん帰ってこないよな…」ってかなり落ち込みました。
「たぶんあの電車で落としたんだろう」っていう心当たりはありましたが、指定席でもない混雑した朝の在来線でしたし、若い人がいっぱい乗っていた気がしたので、きっと誰かに拾われて使われてしまっただろうと思ったのです。
ただ、放っておくわけにもいかず、その日の夕方に仕事を早く終えてJRの駅で聞いてみることにしました。
すると、なんと奇跡的に財布が届けられていたのです。
届けてくれたのは清掃員のおばさんで、ホームの地面に落ちていたとのこと。ホームは混雑していて、誰も足元なんて見てなかったから気付かれなかったんですね。
拾ったのが清掃員だったということで、「お礼も必要ない」と言われました。
財布の受け取りには身分証明とハンコが必要だったので、カバンに入れていた保険証を見せて、ハンコは拇印を押しました。
財布が無くなった時は「おわった」って感じだったのに、何も無くならず戻って来てくれたことに感謝して、これからは気を付けないと!と思ったのですが、それからも何度かあちこちに財布を無くしたり忘れたりしています。(でもなぜか1円もなくならず帰ってくる)
子どもの忘れ物
次の忘れ物体験は割と最近、うちの子がJRでゲームソフトを無くしてしまいました。
その日は旅行で新幹線、特急、レンタカー、タクシー、とあらゆる乗り物を使ったので、1日の終わりに子どもが「ゲームソフトが無い!」と言い出しても、いったいどこで無くしたのか分かりません。
しかも移動距離は700kmオーバー…
戻って探すのも無理だし、その交通費を出せばゲームソフトが何本も買えてしまいます。
なので、「どこにあるか分からないし、仕方ないよね?」と子どもを説得しつつ、一応探してみようということで、最寄り駅に相談に行きました。
新幹線や特急の忘れ物は、ほとんど終点で発見されるそうです。たぶん、終点で車内清掃をする時に気付かれるんでしょうね。
そこで発見された忘れ物は、その駅の忘れ物センターで保管されます。
子どもがゲームソフトを無くした日に乗っていた新幹線の終点は東京、特急の終点は博多です。
なので、もしもどちらかで忘れているなら、東京駅か博多駅の忘れ物承り所に問い合わせれば良いわけです。
でも、何回かけても電話がつながらない。ずっと混み合っている状態で、「しばらくたってからおかけ直し下さい」のアナウンスが流れます。
時期的に忘れ物が多かったのかも知れませんが、これでは埒があかないので、最寄り駅で直接たずねることにしたのです。
駅員さんに聞いてみると、これまでに届けられている忘れ物のデータを照合してくれて、子どものゲームソフトと同じものが無いか調べてくれました。
そして、なんと博多駅にあることが分かったのです。
最寄り駅の窓口で「忘れ物番号」を教えてもらい、自分で博多駅の忘れ物承り所に連絡するように言われました。
保管の期限は翌日で、その後は警察署にうつされてしまいます。
家に帰ってから、博多駅の忘れ物承り所に電話しますが、やっぱりなかなかつながりません。かけはじめてから4時間くらいたち、30回目くらいの電話でやっと繋がりました。
電話で、最寄り駅で聞いた忘れ物番号と、どういう品物なのかという細かい説明をして確かに自分の忘れ物だと言うことを伝えました。
忘れ物承り所の係員の人に確認してもらい、どうやって受け取るかを選択しました。
受け取り方は直接駅に行く方法と、着払いで自宅に送ってもらう方法があるのですが、私は博多駅まで行けなかったので送ってもらいました。
そして、子どものゲームソフトは翌日に着払いのゆうパックで届きました。問い合わせた日のうちに送ってくれるなんて、良心的ですよね。
ゆうパックの料金は840円で安くはありませんが…一度あきらめたものが戻って来たのはすごく嬉しかったです。
子どもには、探してくれた家族や、忘れ物を保管してくれて、家まで送ってくれた駅員さんに感謝するように伝えました。
良い勉強になったと思います。
鉄道での忘れ物をスムーズに対処するには
あるはずのものが突然無くなっていると、めちゃくちゃ焦りますよね。しかも、鉄道のように動いて移動するもので忘れ物をしてしまうと「2度と戻ってこないかも…」と不安になってしまうと思います。
1番良いのは、忘れ物をせず持ち物を無くさないように気を付けることですが、時には注意が散漫になってしまうこともありますよね。
私の場合は奇跡的に忘れ物が戻ってきましたが、もしも気付くのが遅れていたら、手元には帰ってこなかったかも知れません。
鉄道で忘れ物をしてしまった時は、できるだけ早く鉄道会社に連絡をすることが大切です。
鉄道各社には忘れ物の電話窓口があるのですが、私の時のように混み合ってなかなか繋がらず時間がかかってしまうこともあります。
そんな時は、とりあえず最寄り駅でたずねてみて、現段階で届いている忘れ物の中に自分の探している物が無いか調べてもらうのがおすすめですよ。