ダイエットといえば我慢がつきものですよね。でも、そのダイエットの常識を覆して「我慢せずに痩せよう」というのが帳消しダイエットです。
これまでさまざまなダイエットで失敗してしまった人でも、帳消しダイエットなら無理をしなくて良いので楽しく続けられて成功率が上がります。
こちらの記事では、今話題の帳消しダイエットの詳しいやり方や成功の秘訣について解説していきます。
帳消しダイエットとは?
帳消しダイエットは、食べ合わせや食べる順番のルールを守ることで太りにくい体を作るダイエットです。
このダイエットの最大のメリットは、なんといっても好きなものを我慢せずに無理なく痩せられること。
普通ダイエット中と言えば「食べたいものが食べられない」というのが当たり前で、我慢を重ねて痩せるので、ダイエットが終わった後にドカ食いしてリバウンドしがちでした。
でも、帳消しダイエットなら食べたいものが食べられるためストレスがたまらず、リバウンドしにくいのです。
食べたいものに何かをプラスしてちょい足ししたり、食べる順番を変えたり。食生活にそうした工夫を取り入れて、太りにくく痩せやすくなる。
それが、帳消しダイエットの基本的なルールです。
なぜ帳消しダイエットで痩せるの?
人が太る原因は大きく分けると2つで、「カロリー」の過剰摂取と「運動不足」になります。
摂取するカロリーが消費するカロリーよりも多ければ太るのは当然ですよね。太って体つきが変わってしまった時は、「内臓脂肪」「皮脂脂肪」といった「体脂肪」が体に増えた状態です。
体脂肪の正体は「中性脂肪」なのですが、その中性脂肪を体の中に溜めないことこそが太らない体作りには大切。
ですから、帳消しダイエットでは『中性脂肪が増えない体作り』をするための、さまざまな方法を食生活に取り入れていきます。
帳消しダイエットの正しいやり方
それではさっそく、帳消しダイエットの3つのルールから紹介します。
スープ(ドリンク)ファースト
まず、食事の一番最初には温かいスープや飲み物を口にします。ひと口目に温かい液体を体に入れると代謝が上がるので太りにくい食事ができるのです。
スープはもちろん味噌汁でも良いですし、カップスープでも大丈夫です。
ゆっくりとスープを飲めば代謝が上がる以外にも、満腹度を高める効果もありますよ。
ベジタブルセカンド
次に口にするのは、食物繊維が多い野菜、海藻、きのこ類です。
ご存知の通り、食物繊維には糖の吸収をゆっくりにして血糖値の急上昇を抑える効果がありますから、そのあとに何を食べても太りにくい食事ができます。
最初に食べるスープに野菜をたっぷり入れておけば、それだけで一石二鳥の効果が期待できますね。
タンパク質や炭水化物を食べる前に野菜を食べれば糖質のGI値を下げることができるので、肥満だけではなく糖尿病などの予防にもなります。
しっかり時間をかけて咀嚼する
食事をよく噛んで食べると太りにくいというのは、ダイエットをしている人なら誰もが知っていることですよね。
時間をかけて食べれば満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防げますし、しっかり噛むことによって代謝が上がり食事誘発性熱産生(DIT)が通常よりも増加するので、脂肪が燃焼しやすくなります。
食事誘発性熱産生とは?
食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。このため食事をした後は、安静にしていても代謝量が増えます。この代謝の増加を食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis)または特異動的作用(SDA: Specific Dynamic Action)といいます。
あまり噛まずに早食いをした時と、しっかりし咀嚼して食べた時の比較では、その代謝の差は20倍以上とも言われています。
長く噛むのが苦手な人はごぼうやブロッコリーなど、歯応えのある野菜を料理に使うと自然に噛む回数が増えます。
食べる順番を守って太らない体に
スープや飲み物を最初に体に入れて、そのあとに野菜を食べるのが帳消しダイエットの原則ですが、次に食べるのはタンパク質、最後に糖質(炭水化物)です。
たとえば焼肉定食であれば、順番は下記のようになります。
- 味噌汁
- サラダ
- 焼肉
- 白米
ついつい焼肉、白米、味噌汁という順番で口に運びたくなる人もいるかも知れませんが、順番を間違えると太りやすくなるので気を付けてください。
この順番さえ守れば、特に食べてはいけないものもありませんし、好きなものを食べても大丈夫です。
ダイエットを助ける帳消し食材
次に紹介するのは、食べ合わせることで太りやすさを帳消しにする食材です。
同じものを食べても、他の食材との組み合わせ次第で太りにくくなるので、ぜひ試してみてください。
海苔
唐揚げには海苔を巻きましょう。海苔には糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB1、B2、B6、ナイアシンが含まれています。また、消化吸収を抑える食物繊維も豊富。
海苔は帳消し食材の中でもとっても優秀ですから、唐揚げに限らずさまざまな食材と組み合わせてみてくださいね。
グレープフルーツ
甘いものを食べる時におすすめの飲み物はグレープフルーツジュースです。
グレープフルーツには余分な糖質を排出しやすくするイノシトールという成分が含まれています。
また、ビタミンやミネラルも豊富なのでダイエット中にはぴったりのフルーツなんですね。
スイーツを食べる時には100%のグレープフルーツジュースを一緒に飲んでみてください。
レタス・キャベツ
炒め物や揚げ物はレタスやキャベツに包んで食べてみてください。血糖値の上昇が抑えられて、満腹度も格段に上がります。
食物繊維やビタミンも補給できるので、栄養バランスがよくなりますよ。
プルーン
プルーンにはアントシアニンと食物繊維がたくさん含まれているため、脂質の多い食事と一緒に食べると太りにくくしてくれます。
また、ビタミンやミネラルも豊富で栄養の偏りをなくしてくれます。
バナナ
バナナは塩分を排出するカリウムが豊富です。また、食物繊維もあって腸内環境を整えます。
味の濃い食事の前に食べておきましょう。
ケチャップ
ハンバーガーを食べるなら、ケチャップをたっぷりかけてみてください。ケチャップの原材料であるトマトには体内の脂質を代謝しやすくなる燃焼系成分が多く含まれています。
体脂肪もしっかり燃やしてくれますから、コッテリ系の肉料理にかけてみるのがおすすめです。
ピクルス
ピクルスはお酢で血糖値上昇を抑制します。ハンバーガーに挟むだけではなく、肉料理の付け合わせに食べてみましょう。
刻んでタルタルソースにいれたり、調味料として使うのも良いですね。
わかめ
わかめを食べると豊富な食物繊維で脂肪の吸収が緩やかになります。スープファーストでわかめスープを飲めば代謝も上がって効果がアップします。
こってりした肉料理の日には特におすすめです。
食べる順番と組み合わせで肥満を帳消しに!
帳消しダイエットは食べる順番や組み合わせを変えるだけのシンプルな方法ですから、誰でも簡単に実践できます。
無理な我慢するダイエットはもう嫌だ、という人はぜひ挑戦してみてください。