作家でブロガーのはあちゅうさんが、電通時代にセクハラを受けていたそうです。
内容としては、夜中に自宅に呼び出され、「体も使えないのか」と、暗に性的関係を持ちかけられたり、女性を紹介するよう強要されたり、体型が女性的ではないと否定されたりしたのだそう。
はあちゅうさんにセクハラをした元電通の男性に弁解の余地はないですし、上の立場からそういった言動を行なうことは人間として最低だと思います。
反省するなり謝罪するなり賠償するなりして、誠意をみせてあげるべきです。
ただ、みんな分かっていることですが、職場でのセクハラってどこでもありますよね。
私も経験がありますし、友達から相談されたこともあります。
はあちゅうさんよりも100倍悲惨な話を女友達から聞いて、無力な自分がどうしようもなく涙が出たこともあります。
職場のセクハラもパワハラも絶対なくなるべきだし許せないものです。
だけど、簡単にはなくならないです。
特に「セクハラ」を無くすのは難しいかも知れません。
なぜなら、日本は欧米に比べて性に無頓着というか、すごく低く見ている傾向があって、「そんなことで騒ぐなんて恥ずかしい」というような風潮があります。
何かあったとしても、「それは人に言うようなことじゃないでしょう?」と、冷たく突き放される。
「私はこんなひどいことをされました」
と訴えても、訴えた人が非難されたり、バカにされたりしてしまう。
いまだに児童買春や家庭内の性的虐待がまかり通っているのも、こうした理由からです。
性的な話をタブー視する社会の中で被害を訴えても、無視されるか、批判されるか、どうなるか分からない。
被害者が口をつぐめば、加害者は増長して被害は拡大する。
職場でセクハラに遭わないために女性ができる5つのこと
今や日本は究極の「自己責任社会」です。
何が起きても、どんな目にあっても、「自分で責任を取らないといけない」というルールのもとで生きていかなければいけません。
ですから、職場でセクハラ被害に遭わないためには、自分で自分を守るしかないです。
職場でセクハラに遭わないように、女性ができることをまとめました。
上司に過度な期待しない
男性上司に気に入られれば、うまく出世できるかも知れない。希望の部署に配属されるかも知れない。
そんな感じで、セクハラを断れない女性もいます。
でも、上司に媚びなければやってもらえないことなら、上司に嫌われたらどうなるのでしょうか。
最初に媚びてしまったがばかりに、途中から関係がこじれて退職を余儀なくされるケースもあります。
本当に仕事が評価されれば、結果はついてくるはずです。
女らしさを封印する
仕事場では女らしさを封印して、最低限のメイクで、カジュアルな服装にしましょう。
オシャレしたい、可愛くしたい、という気持ちは誰しもありますが、男性から「色気」に感じられるような格好は避けた方が良いです。
「どうして服装やメイクまで合わせないといけないのか」という反論もあると思いますが、「男性は勘違いしやすい動物である」ということを頭に置いてもらって、自分の中でどちらを優先するのか、考えてみて欲しいです。
職場では地味にして、休日にはオシャレを楽しみ、メリハリをつけてみてはいかがでしょうか。
メールアドレスやLINEを軽はずみに交換しない
今は誰でもスマホを持っている時代なので、職場の人ともアドレスやLINEを交換するのは当たり前ですよね。
でも、相手が男性の場合は軽はずみに交換しない方が良いです。
交換するのはメールアドレスだけにして、LINEは「使っていない」と言いはるか、「彼氏が厳しいんで」と嘘をついて断りましょう。
仕事上の付き合いをプライベートに持ち込まないことが、セクハラを避ける上では重要です。
男性に接近しないように注意する
ほとんどの男性は、女性にもてたいと思っています。
それは動物的本能から来ているので、彼女や妻がいても「もてたい」という気持ちは変わりません。
そのため、女性と接近すると「自分のものにしたい」「性的な関係が持ちたい」という気持ちが大きくなっていきます。
職場ではそもそも上下関係があり、上司からの立場ならなおさら、すでに「オレのもの」という意識を持たれているかも知れません。
そんな関係性の中で女性側が接近すると、男性は「自分に好意があるのでは」と勘違いして、間違いが起きてしまいます。
セクハラに遭いたくないなら、男性はそういう気持ちになりやすいということを踏まえて、できるだけ距離をおくことを徹底した方が良いです。
「NO」が言える女性になる
セクハラで被害に遭いやすいのは、自己肯定感が低く、自分に自信が無い女性です。
客観的に見るとひどいことをされても、「自分だから仕方ないのか」と勝手に納得してしまいます。
セクハラをする男性と言うのは心が歪んでいるため、そういう女性をセクハラのターゲットにして自分の持ち物のようにコントロールするのです。
いつまでも「NO」が言えないと、職場を変えても何度も同じ被害に遭ってしまいます。
勇気を出して「嫌だ」と言いましょう。
周囲に相談するのも大切なことですが、まずは自分で言える人になりましょう。