数日前に急に回転性のめまいに襲われました。
横になっていてもグルグルと、まるであの遊園地のコーヒーカップに乗っているかのような回転です。
「まわるー、まーわるーよ、世界ーはまわる〜♪」
と、思わず歌いたくなるほど、すごい勢いで目の前がまわっています。
その時は本当にどうなる事かと思いましたが、ネットで集めた情報で、なんとかめまいを自力で治す事ができました。
今回は、私が自力でめまいを治した方法をご紹介しようと思います。
めまいは突然やって来る!
めまいが発生したのは、ある日の朝のことでした。
朝、普通に目を覚まし、さあ起きようと立ち上がって歩き出した途端…
ギュイーーンッ!
と、右斜め後方にものすごい力で引っ張られる感じがして、倒れこんでしまったのです。
なんじゃこれは??
と、思いつつ立ち上がるとふらふら。
これまでに、立ちくらみのめまいは何度も経験していましたが、そんなのは比にならないくらいの強いめまいです。
じいっと動かずにめまいが去るのを待ち、それからゆっくりと身体を動かしました。
その日は、それで収まったので普通に過ごしましたが、次の日に更なるビッグウェーブが待ち構えていたのです。
まわってまわって…
次の日、目を覚まして起き上がると、部屋中がぐんぐん回っています。
実際にはもちろん回っていませんが、本当に、目の前がぐんぐんと回っているのです。
まず、目がまともに開けられない。座っている事さえ出来ない。回転に合わせて身体を倒し、目を閉じたまま、めまいがおさまるのを待ちました。
めまいと戦いながら、これは「メニエール病」かも知れない…。なんて思っていました。
メニエール病は、中年女性がよく発症すると言われている病気で、最初はめまいから始まり、ひどくなると聴力をなくしてしまうこともある怖い病気です。
めまいにも種類がある
しばらくすると、めまいが少し落ち着いてきたので、すぐさまパソコンを開き、めまいについて調べました。
さっき心配していたメニエール病は、めまいと同時に難聴などの耳の症状も併発するそうで、自分には当てはまりません。
そのほか、めまいが生じる病気で一番心配なのが脳梗塞ですが、私の場合、しびれや頭痛などは無く、本当にめまいしか症状がないので、やはり当てはまりませんでした。
自分の症状をよくよく照らし合わせると当てはまったのは、「良性発作性頭位性めまい」です。
なんだかよく分からない病名ですが、とにかく耳からくるめまいなのだそう。
内耳(ないじ)の前庭(ぜんてい)という場所にある耳石(じせき)がはがれ、からだのバランスを保つ器官である三半規管(さんはんきかん)に入り込んでしまうとめまいが起こります。
これは「良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症」という病気です。
めまいのことをネットで調べながらも、頭はグルグル、足元フワフワの状態でした。
こりゃ病院に行くしかないか…
諦めたその時、「NHKためしてガッテン」のホームページで、自力でめまいを治す方法の記事を見つけたのです。
めまいを治す方法があった!
なにせこの良性発作性頭位性めまいという病気は、耳の奥にはがれた耳石がたくさん入ってしまう事で起きるそうなので、その耳石を細かく砕いてやれば症状は改善するのだとか。
そして、耳石を砕くためには身体を一定方向に動かす事が有効なのだそう。
「ためしてガッテン」で紹介されていた方法は、まず仰向けに寝てから、身体を右側に倒して10秒。また仰向けになって10秒。そして、次は左に倒して10秒。
それを10セット、朝晩続けます。
本当にこんなんで治るのかい?と疑問に思いつつ、藁にもすがる思いでやってみました。
身体を倒すたびにめまいが強くなり、途中で吐きそうになりながらもなんとか終了。
10セット終わった時には疲労して言葉も出ませんでしたが、立ち上がって見ると確かに症状が軽くなっている。
調子に乗った私は、そこから、最近さぼっていたラジオ体操をやりました。
身体をぐるりと回す運動はことさら力を込めて、「耳石を砕くぞ!」という決意の元にやりきったのです。
結果、めまいはほとんど収まりました。
良性発作性頭位性めまいというのは、症状がピークを迎えたあとは勝手に収まっていくものなのだそうですが、それにしても、1日で治せて良かったです。
仕事の締め切りが迫っていましたから、休める状況でも無かったですし…。
治って良かった…
収まってみれば、ただのめまいとして片付けてしまいますが、地面がぐるぐる回る恐怖は今思い出してもゾッとします。身体の自由がほぼ失われてしまいますから…。
もしも、めまいにお悩みの方がいたら、この方法をぜひ試してみて下さいね。
ただ、めまいに併発して吐き気や手足のしびれ、嘔吐や難聴、耳の聞こえにくさなどがある場合には、良性発作性頭位性めまいとは別の病気が考えられます。
自己判断で処置をせずに、出来るだけ早く病院へ行くようにして下さいね。