疲れやストレスがたまっている時に気を付けたいのが、帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気です。
帯状疱疹といえば、2003年に皇太子妃の雅子さまが、2017年には皇后美智子さまも発症されました。
そして、何を隠そう私も数年前の春に帯状疱疹を発症したのです。
今思えば、「度重なるストレスや疲れが原因になっていたのだなぁ」と、よく分かるのですが、その時は帯状疱疹なんてもっと年をとってからなるものだと思い込んでいて、ただただ驚くばかりでした。
でも、よく考えてみれば、私の母も姉も弟もすでに帯状疱疹を発症済みなので、うちの家系は帯状疱疹にかかりやすいのかも知れませんね…
今回は、そうした自分や家族の経験を踏まえながら、帯状疱疹の症状や治療について紹介したいと思います。
「帯状疱疹は年齢を重ねた女性がなるもの」と考えている人も多いと思いますが、若くても、男性でも、帯状疱疹にはかかりますから、疲れが溜まっている人はご用心ですよ。
水ぼうそうにかかった人なら誰でも帯状疱疹になる
水ぼうそうにかかった時のウイルスが神経の奥に潜んでいて、免疫の弱った時に、ここぞとばかりに活性化して悪さをするのが、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という病気の正体です。
なので、過去に水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも発症する可能性はあります。
とにかく疲れやストレスで抵抗力が弱まった時に突然あらわれる病気ですから、もしも帯状疱疹になったら、「よほど疲れがたまっている」ということのあらわれだと捉えてゆっくり身体を休めることが大切です。
発症の年齢層は、患者の8割が40歳以上といわれ、中でも50〜70代が最もかかりやすいとされています。
ただ、うちの姉と私は30代、弟は20代(しかも20歳くらい…)で発症していますし、最近では子どもが発症するケースもあるそうなので、どの年代でかかっても不思議ではないと考えた方が良いでしょうね。
赤い発疹とピリピリした痛み
帯状疱疹の症状は、まず、赤い発疹ができます。発疹といっても、肌荒れのようなかぶれのような、よく分からない感じのものです。
私が発症した時の発疹は、ぱっと見た感じは擦り傷のように見えるのに、皮が剥けたり血が出たりはしていなくて、ただ赤くてただれているという、なんだか不思議な発疹でした。
軽いうちは、「何か化粧品や保湿剤でかぶれたのかな?」という感じ。
しかし、帯状疱疹は発症すると小さかった発疹が急激に広がっていきます。それと同時に、皮膚の内側からピリピリした感覚の痛みが出てくるのです。
激痛というほどではありませんが、なんというか神経に響くような特徴的な痛みが徐々に強まっていく感じでした。
帯状疱疹のほとんどは身体の左右のどちらかだけに症状が出るので私は左側に出ましたが、まれに両側に出る場合もあるそうです。
私の帯状疱疹の症状
帯状疱疹が出る部位というのは、足だったり背中だったり腕だったりと、人それぞれで違いがあるのですが、私はなんと「顔面」に出てしまったのです。
いやはや、一番最悪なケースじゃないでしょうか。
最初、朝に鏡をのぞいた時に、額の左側の髪の生え際が赤くかぶれているのに気付きました。ニキビでもないし、傷でもないし、「なんだろう?」と疑問に思いながら放っておきました。
すると、数時間で発疹が生え際から数センチ下に広がっていて、触るとヒリヒリ痛いのです。
ヒリヒリ痛みのある赤い発疹ってことで、「まぁワセリンでも塗っとけば治るだろう」と、ワセリン塗って放っておきました。
夕方になって鏡をみると、さらに下まで発疹が広がっていて、よく見ると頬やまぶたにも小さな発疹ができていました。
なんじゃこりゃ??
それまでに、母と姉が帯状疱疹になったのを見ていたのですが、どちらも片方の太ももに発疹が出ていましたし、その時にもらった帯状疱疹の説明のパンフレットにも「ほとんどが背中や手足に出る」と書かれていたので、まさか自分の顔面の発疹が帯状疱疹だと思いませんでした。
生え際から赤いかぶれがひろがったので、「シャンプーやヘアケア剤にかぶれたのか?」と思い、さらにワセリンを塗りたくってその日は眠りました。
翌朝、鏡を見ると、額からまぶた、頬、鼻の下と、左側の顔だけが赤くただれた恐ろしい顔になっていました。
お、お、お岩さんみたい…。
顔面お岩さんになった私は、「さすがにこれはただの肌荒れじゃない!」と、やっと気付き、急いで皮膚科へと車を走らせたのです。
皮膚科でヘルペス(帯状疱疹)と診断
皮膚科で診察を受けて、「ヘルペスですね」と宣告されたわたし。
ヘルペスって、なんのことだか意味が分からず、頭にはなぜか「ヘルニア?」という言葉が浮かびました。
「ヘルペス」とは水ぼうそうを引き起こすウイルスのことだそうで、つまり「帯状疱疹」だと診断されたのです。
ちなみに帯状疱疹は飲み薬で治すのですが、薬代が高くて、飲み薬だけで7000円くらいかかったように思います。
放っておいても治らないらしいので仕方ないですが、病院で処方される薬にしてはすごく高価でビックリしました。
処方箋を持って行った薬局の薬剤師さんも、「このお薬は結構高いですが、持ち合わせは大丈夫ですか?」なんて心配してくれました。
なるべく早く病院へ行こう!
帯状疱疹って、知らない人にはよく分からない病気なので、ただの肌荒れだと思って放っておいてしまう場合もあるのでは無いでしょうか。
私の場合は顔面に出たということで、そのまま生活するわけにもいかず、すぐに病院へ行きましたが、服で隠れる場所だったらもっと放置していたかも知れません。
でも、帯状疱疹が長引くと帯状疱疹後神経痛という合併症を起こして、発疹がひいたあとも数カ月にわたって痛みが持続してしまうこともあります。
帯状疱疹にかかった人の1割が半年後も痛みが続いているというデータもあるので、片側だけに赤い発疹ができて痛みがある時は、なるべく早く皮膚科を受診するようにしてくださいね。
蓄積した疲れやストレスを少しでも軽減する方法は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
[kanren id=”1855″ target=”_blank”]