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急増する「自己愛性人格障害」…接し方で気を付けるべきこと

自己愛が強すぎるがばかりに、周囲の人を混乱させる「自己愛性人格障害」の人が増えているそうです。

平気で嘘をついたり、言い訳を繰り返したり、一緒にいるだけで疲れてしまう人が身近にいたら、その人は「自己愛性人格障害」かも知れません。

そばにいるとこちらまで気持ちが乱れてしまうという、「自己愛性人格障害」についてまとめました。

目次

自分を過大評価しすぎの人…

自己愛性人格障害の人は、これまでに何か実績を作ったことがあるわけでもないのに、「自分はすごいんだ」という強い思い込みを持っています。

でも、「本当の自分はすごくない」ということも頭の片隅では分かっているので、周囲に「すごい」と思ってもらうための嘘を平気でついてしまいます。

自分の家柄や収入、職業など、周囲からの評価を上げるために適当なことを言ってしまいますが、嘘をつきながら陶酔してしまい、自らの言葉がまるで事実であるように思い込んでしまうこともあります。

相手を攻撃して満足する

他人の言葉に耳を貸さないというのも自己愛性人格障害の人の特徴で、家族や友人からのアドバイスや指摘を素直に聞くことができません。

たとえ、本人のためにと周囲が心配をして助言してくれていても、なかなかその気持ちは伝わらず、逆に「あなたにも悪い部分があるでしょ!」と攻撃しかえしたり、「わたしは頑張っているのに責めるなんてひどい…」と泣かれてしまったりします。

自己愛性人格障害の人は、自分中心でしか物事が考えられないため、相手を慮ったり配慮することが難しいのです。

間違いを押し通す

自己愛性人格障害の人は、自分の間違いや嘘を指摘されても、無理やり押し通してしまいます。

たとえば、「わたしの彼は医師で…」なんていう嘘をついていて、実際には彼氏がいないことがバレてしまっても、絶対に事実を認めず最後まで嘘を突き通したりします。

また、仕事上の手違いで周囲に迷惑をかけてしまっても、「俺は知らなかったから」などと、平気な顔でごまかして、その場をやり過ごしてしまいます。

周囲は、「この人はおかしい」「間違っている」と思っていますが、それ以上本人に言っても埒があかないため、「もういいや、放っておこう」と、匙を投げられてしまうのです。

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いつまでも成長しない赤ちゃん

アメリカでは、自己愛性人格障害の人のことを「赤ん坊のままの大人」なんていう言葉で表現されることもあるそうです。

赤ちゃん期は自分のことしか考えられずに自己中心的な行動をするのが当たり前ですが、つまり、その状態が大人になっても続いていると思われているわけです。

2〜3歳の幼児期は、自分のことを評価して欲しくて仕方がない時期で、自分の起こしたアクションで周囲が喜んだり褒めてくれたりすることで自我を育んでいきます。

この時期にたくさん褒めてもらった子どもほど、大人になってから自己評価がしっかりできて自立がうまくいく傾向にあります

自己愛性人格障害の人は、こうした、自我が育まれる過程において周囲からの評価がうまく得られない状態だったり、育児環境がネグレクトの状況だった人が多いという特長もあるのです。

子どもの頃認めてもらえなかった分、自分で自分を評価するしか仕方が無い。でも、どう評価して良いのか分からないから、デタラメであっても褒められる要素を自分自身で作り上げてしまう。

そうした、ねじれた心理が影響して「自己愛性人格障害」という症状になってしまっているので、改善するためには本人が自分で気付いて適切な治療やカウンセリングを受けるしか方法がありません。

周囲が翻弄されることも

自己愛性人格障害の人は、自己弁護のために上手に嘘をつくことができます。

自分の間違いをごまかすために他人を陥れたり、関係のない人を巻き込んで傷つけてしまうことも少なくありません。

いくらこちらが正しいと分かっていても、「そんな風に言われて傷付いた…」と本人から言われてしまうと、「悪いことをしてしまったかも」と、こちらが罪悪感にかられてしまうこともありますよね。

また、「あなたの方が悪い!」とあまりにもはっきり言い切られてしまうと、「もしかして自分が悪かったのでは…」と、暗示にかかる人も少なくないのだとか。

そんなことが日常的に繰り返されると、「もう面倒くさいから、あの人の好きにやらせよう」なんて、周囲が諦めの気持ちに切り替わってしまい、結果的に自己愛性人格障害の人をモンスター化させるということに繋がってしまいます。

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少し距離をとってみて…

自己愛性人格障害の人と一緒にいるのは疲れますが、かといって、上手に付き合っていくのも難しい部分があります。

理想的なのは、本人が自分の間違いに気付いてくれることですが、周囲が合わせてくれている限りは本人にとって何も不都合が無いので、自分で気付くことは困難だといえます。

ですから、身の回りに自己愛性人格障害の人がいる場合には、できるかぎり距離を置くようにして、必要以上に関わらない方が良いでしょう。

周囲に距離をとられることで、本人も自分自身を見つめ直すきっかけになりますし、こちらも余計なことで心が乱されずにすみます。 

 周囲の働きかけがマイナスに作用することも

人の内面の問題については、いくら身内や友人であっても、なかなか踏み込めないことでもあります。こちらとしては良かれと思って言ったことでも、それがきっかけでトラブルに発展しないとも限りません。

人間関係を円滑に保つためにも、「ちょっと理解できないな」と感じる人とはあまり接しない方が無難かも知れませんね。

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