実は3ヶ月くらい前に掃除機をやめて、今も使っていません。
それまでは毎日毎日あたりまえのように掃除機をかけて家を片付けていたのですが、数年前から「もっとナチュラルに暮らしたい」という気持ちがふつふつと湧き上がって、「家電に頼りきりの生活を変えてみたい」と、考えるようになったのです。
とはいえ掃除機をやめるのには勇気が必要で、「掃除機無しで家をきれいにできるのかしら…」という不安もありました。
今回は、実際に掃除機をやめてみて家事はどう変わったのかをまとめてみようと思います。
ほうきで掃除を続けてみて痛烈に感じたこともあったので、その辺も、チェックしてもらえたら嬉しいです。
掃除機が嫌いだった
昔から、掃除機が苦手でした。
うるさいし、重いし、コードが邪魔で小回りがきかないし。
コードレスの軽いものを使ってみたこともありましたが、それだとパワーが弱くて、充電時間が長いというのもネックになりました。
なので「掃除機って嫌いだな…」と思っていたのですが、掃除機をかけないと床のホコリや髪の毛を掃除できないし、やっぱり便利なものは便利なので仕方ないな…と思っていたのです。
きっかけは稲垣えみ子さん
前々から掃除機は苦手で「やめたい」と思っていた私ですが、掃除機が無いとカーペットや畳の掃除ができないし、「家をきれいにするためには仕方ないものだ」と思って諦めていたのです。
でも、ミニマリストの稲垣えみ子さんが『あさイチ』で取り上げられているのを観て、「掃除機を使わなくても家はきれいにできるのかな…」と考え直したのです。
アフロの髪型で有名な方ですが、家電を極力使わず生活していると言う稲垣えみ子さん。
密着映像の中で、掃除機は使わずにほうきで床掃除をしていました。
床には綿素材っぽいラグが敷かれていたのですが、その上も、江戸ほうきでサッサッと掃いていたのです。
私が掃除機なしでは家がきれいにならないと思い込んでいた原因が、リビングや洋室に敷いているラグでした。
フローリングの床ならほうきで掃き掃除ができても、ラグの上だと、ほうきでは掃けない…。
そう思い込んで諦めていたのです。
稲垣えみ子さんがラグの上でほうきを使う様子をテレビで観て、「ラグでもほうきで掃除して良いんだ…」って、なんだかすごく納得してしまい、すぐに江戸ほうきを手に入れました。
ほうきで掃除をしてみたら…
毎日使っていた掃除機をやめて、ほうきで掃除する生活をはじめるにあたって、不安がたくさんありました。
まず一番心配なのは、床のホコリや髪の毛をきれいに取れないんじゃないか?ということです。
私はアレルギー体質なので、ハウスダストに身体がすごく敏感に反応してしまいます。
家の中にいれば安心ですが、実家に帰ったり、旅館に泊まったりすると、とたんに鼻水が止まらなくなることも…。
なので、健康に過ごすためにはできるだけ家にホコリや塵を溜めないようにすることが不可欠でした。
掃除機からほうきにかえたことでハウスダストが増えれば、鼻炎や喘息が出てしまう可能性もあって、それが一番の心配の種でした。
「とりあえず、お試しに数日続けてみよう」「それで体質に合わないようなら、きっぱり諦めれば良いし」
そう思い、ほうきでの掃除に切り替えました。
塵取りにたまったゴミを見てすっきり!
1日目、畳を掃き、フローリングを掃き、カーペットやマットの上も掃きました。ホコリや髪の毛がどんどん塵取りにたまっていきます。
それまでは紙パック式の掃除機を使っていたので、1日の掃除でどれくらいゴミが取れているのか見る機会がありませんでした。
最終的に塵取りにたまったゴミを見て、「こんなにゴミがあったんだ、キレイになったなぁ!」と、実感して満足することができたのです。
ほうきと掃除機の違い
掃除機は吸引力があるので、たたみの目に入ったホコリや、カーペットの内部にある塵などを吸い取ってくれますよね。
ほうきには吸引力はないので、取れるのは、ほうきの先が届く範囲のゴミです。
なので、「ホコリや塵をきちんと取り除いて徹底的に床をきれいにしたい」と思っている人には、ほうきより掃除機の方が良いと思います。
特に犬や猫などのペットを家の中で飼っている人だと、ほうきだけではペットの毛が取りきれないと思います。
ただ、ペットを飼っていなくて、毎日必ず掃除をするような家だと、そもそもそこまで床が汚れないので、ほうきで充分ではないかと感じました。
ほうきだと小回りがきくので、掃除機の先が届かなかった隅の方まできれいに掃けることも、私の中で嬉しい発見でしたよ。
ほうきのメリット
ほうきのメリットは、まず静かなこと。そして軽いこと。小回りがきいて、いつでも気付いた時にササッと掃除ができることです。
ほうきを使って掃除をしていると、なんだか丁寧に生活できているような気がして楽しくなります。
また、クローゼットの隅の方とか、階段の端と端とか、掃除機では掃除しにくい場所でもササッと掃けるのでとっても便利ですね。
あと、私は掃除機をしている時に本体を壁やドアにぶつけることがあって、傷をつけてしまうことがあったのです。
ほうきだとそういう心配も無くなるので、私のように鈍臭い人には絶対おすすめだと思います。
ほうきのデメリット
ほうきのデメリットは、掃除機より体力を使うことでしょうか。
ほうきって肩から腕にかけての筋肉を使うので、慣れるまでは肩こりになったりもしました。
柄が短いほうきだと中腰になって腰まで痛くなっちゃうので、購入するときは必ず柄の長さをしっかりチェックすることをおすすめします。
ほうきは安物より高くても良いものを買っておかないと、結局使いにくくて買い直すことになりますよ。
私も最初に思いついた時は、すぐにやってみたくて、もともと家にあったほうきを使ってみたのです。
しかし、そのほうきは近所のホームセンターで買った安いものだったせいか、毛が抜けやすかったり、髪の毛が絡んで取れにくかったりして、ものすごく使いにくかったのです。
柄も短いから中腰でハードに動かなくてはいけなくて、掃除が終わった後は息が切れていました…。
なので、「ほうきでも大丈夫そうだから、掃除機からほうきに変えてみよう」と決めてからは、すぐに江戸ほうきを注文して買い替えました。
ほうきとクイックルワイパーが最強コンビ
大体のゴミはほうきでキレイに掃除できますが、部屋の四隅にホコリがたまって気になる時にはクイックルワイパーがおすすめです。
クイックルワイパーは畳でもフローリングでもキレイに掃除できるので、週に2,3回は使っています。
頻繁に使うとシート代がもったいないのですが、ほうきだと取りきれないような小さな塵を取ってくれるので気に入ってます。
ペットのためにコードレス掃除機を併用
ここからは追記です。
長年ほうきでの掃除を続けてきましたが、ペットを飼い始めて、細い毛が毎日たくさん散らばるようになりました。
そしてペットの毛は軽いので、ほうきだとどうしても舞い上がってしまいます。
ですので、現在はコードレス掃除機とほうきを併用して使うようになりました。
コードレス掃除機については、下記の記事に書いています。
ペットのためにコードレス掃除機も使い始めたものの、やっぱり静かで小回りのきくほうきは最強です。
ほうきで掃除ってどうなのかな?って気になっている人は、一度試してみる価値はあると思いますよ。