いよいよ本格的な夏が始まり、暑さも厳しくなってきましたね。
真夏の平均気温は年々上昇しているので、これからは熱中症の対策が必要不可欠です。
今回は、暑さで具合が悪くなる前にできる具体的な熱中症対策と、バッグに常備しておきたいおすすめグッズをご紹介しながら、熱中症について考えていきたいと思います。
とりあえず揃えておきたい『熱中症対策グッズ』7選
まずは、夏の日のお出かけでカバンに入れておきたい、便利な熱中症対策グッズを7つまとめて紹介します。
真夏のレジャーやお出かけの予定がある時には、早目に揃えておくと安心ですよ。
1. 熱中症を予防する飲み物
「経口補水液OS-1」は、所ジョージさんのCMで有名ですよね。
熱中症までにはなっていなくても、暑くて具合が悪いという時のために常備しておくと安心です。
経口保水液は応急処置の点滴と同じくらいの効果が期待できますから、野外の作業やスポーツをする時にもおすすめですよ。
「ちょっと具合が悪いかも…」と感じたらすぐに飲めるように、真夏のお出かけではバッグに用意しておきたいですね。
日常の熱中症対策なら、ポカリスエットが飲みやすいです。
2. ひんやりネックバンダナ
身体に熱がこもると、なかなか外へ放出できなくて体温がどんどん上がっていってしまうことがあります。
そんな時は、首の付け根やわきの下など、太い血管が通っている所を重点的に冷やすことで少しずつ体温を下げるようにしましょう。
ひんやりネックバンダナ「しろくまのきもち」は、冷凍庫で冷やす必要も無く、濡らすだけで使えるので携帯にも便利ですよ。
子どもの学校行事や遠足でも大活躍してくれます。
夏休み期間で長時間出掛ける時は、子供の人数分用意しておけば安心ですね。
3. 身体を冷やすスプレー
とりあえず全身を素早く冷やしたいという時には、冷却スプレーを身体にかけて冷やすようにしましょう。
炎天下で身体が火照ってしまった時にも一瞬で冷やしてくれるので、熱中症対策には効果的です。運動後のクールダウンにもおすすめします。
ただ、これは服の上から使うスプレーですから、直接肌にかけないように気を付けて下さいね。
お子さんの身体にかける時は絶対に顔にかからないように、背中や手足を服の上から冷やしてあげて下さい。
4. 塩分がとれるアメ
熱中症対策には水分と塩分を摂ることが大切ですが、お茶やお水は持っていても塩分が含まれたスポーツ飲料が無いという場合もありますよね。
そんな時のために、塩分がとれるアメをカバンに入れておけば、気がついた時に塩分補給ができて便利ですよ。
飴は常温で保存出来ますしバッグの中でも嵩張らないので、とりあえず何個かは常備しておくといざという時に助かります。
5. 温度湿度計
熱中症対策で見落とされがちなのが、家の中の温度と湿度をチェックすることです。
ずっと同じ部屋の中にいると、室温や湿度が通常より上がっていることに気付けず、知らず知らずのうちに軽い脱水症状を起こすこともあります。
特に小さな子供やお年寄りは身体の不調に自分で気付けないこともあるので、目で見て熱中症リスクのあるなしが分かるようにしておくことは大切です。
こまめに温度と湿度をチェックして、必要な時にはエアコンを使うようにしてくださいね。
6.日傘
日傘は日焼け防止のために使うものと思われがちですが、熱中症の予防にもかなり役に立ちます。
太陽が照りつける場所でも、日傘をさせば簡単に日陰を作ることができますし、さすかささないかで体温の上昇にかなり違いがあります。
最近は男性用の日傘も人気ですから、家族に1本ずつ日傘を揃えておくのも良いかも知れませんね。
7. 携帯用の扇風機
携帯用の扇風機はうちの子ども達も1つずつ持っているのですが、涼しくて気に入っているみたいです。
特に、お店の行列に並んだときや、遊園地などを歩き回る時には、いつも携帯用扇風機で涼んでいますよ。
小さいのでピンポイントしか涼しくなりませんが、無いよりはあったほうが安心感が違います。
熱中症の種類と対処法
熱中症は炎天下での作業やスポーツをしている時に起こるものと考えがちですが、実は、お部屋の中で安静にしている時も例外ではありません。
まずは屋外で起こる熱中症と屋内で起こる熱中症について、特徴をおさえておきましょう。
真夏の部活動や登山は注意
屋外で起こる熱中症だと、学校の部活動中が圧倒的に多いです。夢中で練習をしている間に症状がどんどん進み、気がついた時にはかなり深刻な状態になっていることも。
今は気温が35度以上ある日や湿度が高い日には屋外での部活動が原則禁止となっていますが、自主的に練習をしている場合や、子ども同士が集まって遊びの延長でサッカーなどをしている時には注意が必要ですね。
また、部活動以外での熱中症だと、登山、その次にマラソンが多くなっています。
どちらも長時間にわたって運動を続けることになりますから、こまめな水分補給が大切だといえます。
外回りの仕事で熱中症になることも
仕事中に起きる熱中症だと、建設作業員や警備員の方が多いですが、最近では外回りの営業などでも具合が悪くなる人が増えています。
移動中は冷房のきいた車の中ですが、一旦外に出れば炎天下のうだるような暑さ。
車と外を何度も出たり入ったり繰り返すうちに体調が悪くなり、熱中症の症状におそわれることがあるのです。
熱中症は体の中の体温調節機能に異常が起きた時に発症しますから、「ずっと外にいるわけじゃないし…」と安心せずに、いつも熱中症予防は心がけておくことが大切です。
家の中でも安心できない
直接日光の入らない家の中でも高温多湿の状態であれば、知らず知らずのうちに身体の水分が失われて熱中症になることはよくあります。
特に、体温調節が難しい小さな子供や高齢者は、「暑い」と感じてもうまく言葉にできなかったり行動にうつせないことが多いです。
また、お部屋の中がかなり高温になっていても、お年寄りだと気付けない場合もありますから、周囲の人が配慮してあげてくださいね。
節電中でエアコンをつける時間を制限している家庭などでは、ガマンをしているうちに身体に熱がこもってしまい、「もうダメだ」と感じた時にはすでに熱中症になっていることもあるのです。
エアコンの電気料金は高いので気になるところですが、無理をして病院に運ばれたら意味がありません。夏場の室温管理は適切に行なうようにしましょう。
熱中症にならないためには?
夏に気温が上がるのは、もう防ぎようのないことです。
なので、どれだけ気温が上がっても体調を崩さないように、日頃から熱中症対策をしておきましょう。
暑い夏を乗り切るための熱中症対策の基本は3つです。
- 水分と塩分をこまめに補給する
- 身体に熱をためない
- 気温や湿度に気を配る
水分と塩分
まず1つ目の水分補給ですが、人間の身体は汗をかくことで体温を調節する仕組みになっています。ですから、気温の上昇や運動などで身体が熱くなると、汗がたくさん出るようになります。
汗をたくさんかいても充分な水分をとらずにいると、身体は脱水状態となり、頭痛や吐き気、倦怠感など「熱疲労」の症状が出るようになりますから、汗をかいたら水分をしっかり補給しなくてはいけません。
ただ、汗には血液中のナトリウムも含まれるので、水分だけを補充していると体の中の塩分が不足して全身に痺れが出たり、ひどくなると「熱けいれん」を起こす場合もあります。
ですから、熱中症予防では水分だけを摂るのではなく、水分と一緒に塩分も補給するようにしましょう。
身体の熱を放出するには
体の中に熱がこもると具合が悪くなって熱中症になってしまうので、暑い時期でも体温を調節することが大切です。
とはいえ、かなりの高温で身体に熱がたまってしまうと、自然に放出するには時間がかかってしまいます。
そうならないように、日頃から水分補給をしながら汗をしっかりかくことや、屋外では濡らしたタオルや保冷剤を利用して太い血管が流れている首の付け根などをこまめに冷やすことも効果的です。
気温や湿度を把握しよう
気温が35度を超えると熱中症の危険度はぐんと上がりますから、お出かけの時には当日の予想気温をチェックしておくと安心です。
また、家の中でも気温が28度以上だったり、湿度が高くなっている時には熱中症を起こすことがあります。
家にいる時も外にいる時も、温度と湿度には気を付けて、体調が悪い時には特に注意が必要です。
熱中症から家族を守ろう!
真夏になると毎日のように「熱中症で救急搬送」なんていうニュースをよく聞きますが、熱中症はひどくなると命を失うこともある怖い症状です。
暑さに参って倒れてしまってからでは遅いので、今のうちに対策を始めてみて下さいね。
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