数年前から、首の付け根にイボができて困っています。
場所的に、赤くて丸いものがちょこんと肩に乗っているようにも見えて、結構目立ちます。
人と話をしている時、ふとした瞬間に相手がイボを見ていることに気付き、恥ずかしくて泣きたくなる時も…。
「イボを取りたいイボを取りたい」
と、ずっとイボにストレスを感じる毎日。
皮膚科で診察を受けたり、ネット上で話題になっている「いぼの治し方」を片っ端から試してきました。
今回は、私のイボにまつわる試行錯誤と、結果、イボがどうなったのかを、まとめてみました。
私のようにイボに悩んでいる人はぜひ読んでみて下さい。
首イボができた原因は体力の低下?
私の首にイボができたのは、娘が生まれてしばらくしてからです。
出産で体力を消耗していたのか、その頃はかなり体調が悪く、「帯状疱疹」やら「後頭神経痛」やら、色んな病におかされていました。
帯状疱疹の体験談はこちらの記事をお読み下さい。
とにかく毎日、「しんどいなぁ」と感じることが多かったのですが、ある日、ふと気付くと首の付け根に小さなできものがあったのです。
「首イボ」は小さい吹き出物みたいだった
その時は「ん?ニキビができた?」と、特になんとも思わず放置していました。
すると、そのできものは少しずつ時間をかけて大きくなっていきました。
「あれ?こんなイボあったっけ?」
そう思ったのは、イボが最初にできてから2年くらいたったころです。
最初は小さなニキビくらいだったできものが、ピヨんと伸びて成長しています。大きさは、つまようじの先くらいでしょうか。
4mmくらいに伸びたイボを見て、「なんか嫌だな」と思って爪でひっかいてみたのですが、すごく柔らかくて芯が無いので取れません。
これまでにもイボができたことはありましたが、こんなに柔らかいイボは初めてでした。
普通のイボなら芯があって中心が硬いものが多いですが、この首イボはフニャフニャに柔らかいのです。触っても芯らしき物は無く、表面もつるんとしています。
「まぁ、そのうち無くなるだろう…」
柔らかいイボに打つ手無しだと思った私は、またまた放置してしまいました。
成長して大きくなったイボ
それからまた1年くらいすると、細長かったイボが丸くなりました。
大きさは半径5mmくらいで、根っこが細く風船みたいになっています。
イボの柔らかさは変わりませんが、サイズが大きくなって色も赤くて、すごく目立つようになってしまいました。
これはなんとかしないと…。
さすがに慌てた私は、「いぼの取り方・治し方」として有名な方法を試してみることにしたのです。
自分で首イボを取るためにやってみた方法
1. 首イボにイボコロリを塗ってみた
「こんな目立つイボは嫌だ!」
そう思った私は、ドラッグストアで「イボコロリ」を買ってきて、首イボに迷わず塗りこみました。
イボと言えば「イボコロリ」だろうと考えたのです。
イボコロリを塗った途端にイボは真っ黒に染まり、熱くてヒリヒリする痛みがありました。
とにかく痛いし、首イボがこんなに真っ黒だったら余計に目立ちます…
軽はずみに「イボコロリ」を塗ったことを後悔しながら説明書を読んでみると、
「イボコロリはウイルス性のイボにしか効かない」
と、書いてありました。
そして、確かに私の首イボには効果がなく、ヒリヒリ痛い思いをしただけでした。
2. 首イボを皮膚科で診てもらった
イボコロリでもイボが取れないとなると、これはちょっとお手上げだと思い、皮膚科に行くことにしました。
皮膚科の先生に特殊なルーペで首のイボをまじまじと見られながら「一刻も早くなんとかしてください!」と、心の中で思っていました。
ひとしきりイボを見つめた先生は、冷静に、
「これは、まぁ、加齢が原因の老人性イボですね…紫外線の影響が大きいんですけど」
と言いました。
脂漏性角化症(老人性イボ)の症状
脂漏性角化症は、老人性疣贅とも呼ばれ、加齢によって生じる良性腫瘍の一種です。20歳代からみられ、80歳代以降にはほとんどの人に現れます。頭部や顔面、体幹などに平らで小さな盛り上がりがみられ、大きさは直径数mmから1~2cm程度、色は褐色~黒褐色までさまざまです。手のひらや足の裏にはみられません。
私「老人性イボ…、取れます?お薬で?」
皮膚科医「ああ、薬では治らないのでメスで切りますね」
私「メスっ!!」
皮膚科医「はい」
私「痛くないんですか?」
皮膚科医「痛いです」
私「…」
皮膚科医「麻酔の注射しますし、最後ちゃんと縫いますから(笑)」
私「麻酔っ!!」
皮膚科医「はい」
私「(首に注射って)痛くないんですか?」
皮膚科医「痛いです」
…
こんな調子で会話が続き…
その時は結局イボを取る決心ができなかったので退散しました。
自分が決断さえすれば、今すぐにでも首イボを取ってもらえる(メスで)ってことは分かりました。
でも、首に麻酔の注射…怖いです。
ちょうど頸動脈の近くにあるので、そんなところに注射針を刺して麻酔剤を流し込む事に一抹の不安もあります。
首イボは早く取りたいけれど、どうしても、決断できませんでした。
それで、皮膚科以外で首のいぼの治し方を探しまくりました。
放っておいてもイボが勝手になくなることはないのだから、とにかくなんでも当って砕けよう。
そう決意したのです。
3. いぼを治す薬『ヨクイニン』を飲んでみた
イボに悩む人なら、「ヨクイニン」という言葉を1度は聞いたことがあると思います。
ネットには「ヨクイニンでイボが無くなった!」という体験談も沢山ありますし、皮膚科で処方されるイボの内服薬としてもヨクイニンは有名なのだそうです。
ヨクイニンは、イネ科のハトムギの皮を除いた種から作られる生薬です。 ハトムギは昔から肌をきれいにする効果があると言われていますよね。 イボとり、ニキビやアトピー、シミ、ソバカス、鮫肌などへの効果が高いと言われています。 高価な化粧水などにもハトムギ成分が入っていることが多いです。
とにかく早く首イボを無くしたかったので、ヨクイニンのお薬の中でも特にイボに効くとされている「ヨクイニン錠」をネットで注文しました。
私には高い値段でしたが…
「これでイボが治るなら」という気持ちで、思い切って買ってみたのでした。
ヨクイニンの首イボへの効果は…?
『ヨクイニン』は続けて飲まないと効果がないということで、3カ月分購入して、しっかり飲み続けました。
しかし、3カ月後、首イボには何の効果もありませんでした…。
ヨクイニンはイボの他にも「肌荒れに効く」とされていますが、特に肌がキレイになったという感じもありません。
まぁ、『ヨクイニン』のいぼへの効果には個人差があるのでしょうが、私には何の意味も無くお金をムダにしてしまいました。
老人性イボは薬で治しにくいそうなので、ヨクイニンも効かなかったのかも知れません。
首イボが治ると信じてヨクイニンを買っただけに、金額が高くついた事でさらにヘコんでしまいました…。
4. 『木酢液クリア(もくさくえきクリア)』を首イボに塗ってみた
『ヨクイニン』の次に試したのは、「木酢液クリア」です。木酢液(もくさくえき)も、イボに効果があると評判が高いんですよね。
ネットの口コミ体験談を読むと「イボが無くなった!」「使って良かった!」と絶賛している人がたくさんいて、これならきっと少しくらい効果があるはずだと確信しました。
張り切って注文をして、2週間くらい塗り続けました。
臭いはキツいしイボがヒリヒリするしで、何度もくじけそうになりましたが頑張って首イボに塗ったのです。
でも、『木酢液クリア』も、私の首イボには何の効果もありませんでした。
木酢液クリアは、イボと言っても高さの無い角質が硬くなったようなタイプのものに向いているようです。
私のイボは先ほども書いた通り、ぷくっと丸くて柔らかいイボで、肌の延長のような感じなので効かなかったのかも知れません。
またもやお金をムダにしてしまいました。
5. 首イボを糸でしばってみた
「イボコロリ」「ヨクイニン」「木酢液クリア」
と、イボに効くとされている商品にことごとく挫折した私は、最も古典的とも思える方法を試すことにしました。
そう。イボを糸でしばったのです。
この方法は海外などではよく使われているそうで、「とにかく気になるできものがあったら糸を結んでおけば良い」という考えもあるのだそう。
確かに、イボは身体から血液や栄養が流れ込むから成長しているわけで、それを遮断して締め付けてやればポロリと取れるかも知れません。
ネットをフル活用して、イボを糸で結んで取る方法を頭に入れた私は、早速イボをしばりあげました。
細い糸でぎゅっとイボをしばると、やっぱり痛みはありましたが、最初のうちはそれほど激痛ではありませんでした。
でも、困ったのはそれからです。
首の付け根って常に動かす場所ですよね。なので、皮膚がいつも収縮していて、糸と皮膚が擦れてしまうのです。
糸でイボを取るには、イボに送られる栄養を遮断してイボを枯らせなくてはいけないのですが、私の場合、首が動くたびに皮膚が糸で擦れ、どんどん傷が深くなって切れてしまいます。
どんどん血まみれになる糸…
これはもう大惨事です。
しかも、きつくしばったので簡単には糸が取れません。皮膚と糸の境目に隙間が無いから、ハサミで切るのもひと苦労。
ということで、結局、この方法もダメでした。
6.首イボにリンゴ酢を塗ってみた
イボを自力で取る方法で検索すると、高確率でヒットするのが「イボにリンゴ酢を塗る」という方法。
なんでも、リンゴ酢なら老人性イボにも効果があって、イボを取る事に成功した人もいるのだそうです。
「木酢液クリア」で失敗したのも忘れ、またもやお酢に頼ることにしました。
1日に何度も綿棒で塗ったり、ガーゼに染み込ませて貼付けたり…イボにリンゴ酢をつける生活を1週間ほど続けました。
すると、イボよりも周囲の皮膚が荒れてしまい、痛くて痛くて、それ以上リンゴ酢を塗ることが出来なくなってしまったのです。
見た目も軽い火傷のような感じで痛々しくなってしまい、首イボを取るどころではなくなりました。
ということで、リンゴ酢でイボを取る計画は諦め、残りのリンゴ酢はお料理に使っています。
7. もう1度、皮膚科でイボを診察してもらう
「自分でイボを取るのは無理だ」と、さすがに悟った私。
皮膚科に行けば取ってもらえるわけですが、やっぱり麻酔の注射が不安です。
なので、とりあえず1度目に行った皮膚科とは別のところで、もう1度、お薬でイボを取る方法がないか聞いてみました。セカンドオピニオンです。
新しく行った皮膚科の先生も、結局、言うことは前の先生とほぼ同じでした。
これは老人性のいぼ。
薬では治らないから切って取るしか無い…。
ただ1つ違ったのが、イボを切る方法で、
「麻酔はしません。直接ハサミで切り取ります」
「縫合はないので抜糸にくる必要もありません」
という所でした。
麻酔無しでハサミでちょきん…
しかも、傷は縫わずにそのまま…。
それを聞いて、「やっぱり皮膚科怖い!」と思い、もうイボを取ることは諦めようと決意したのでした。
自力で首イボを治すことは本当にできる?
今はもう「イボを取ろう」という願いは捨てて、いかにイボを目立たせないようにするかを考えて髪型やアクセサリーで工夫しています。
髪が長いので、おろしていればイボは見えませんが、夏の暑い時に気軽に髪を束ねられないのが少し困っています。