ワセリンと言えば、空気が乾燥する季節に欠かせないアイテム。
ワセリン1つあれば、乾燥肌・敏感肌のさまざまなトラブルに対応できますし、子供の肌荒れやかすり傷の治療でもすごく役に立ちます。
私は子供がお世話になっている小児科の先生からワセリンを教えてもらって、それ以来ずっと使い続けていますが、周囲を見回すとワセリンの効果を知らないで使ってない人も多いです。
万能で使いやすいワセリンなのに、知らずに使わないのはもったいない!
ということで、こちらの記事では、私がいつもフル活用しているワセリンの効果と、おすすめの使い方を詳しくまとめました。
ワセリンと言えば乾燥肌対策が有名ですが、他にもさまざまな使い方で活用できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそもワセリンって何?
半透明でねっとりしたクリーム状になっているワセリンですが、いったいワセリンって何なのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
ワセリンとは、石油を精製して作られた軟膏のことをいいます。
「石油から出来た軟膏」と聞くと少しビックリしますが、実は石油を合成して作られているお薬はたくさんあって、ケガの時に止血剤として使う塗り薬なども石油を利用してできています。
ワセリンは皮膚に塗ることで保護膜になってくれるので、肌トラブルの保護や保湿として使われることが多いですが、その他にもさまざまな使い方ができるのです。
市販品もたくさん販売されていますし、手に入りやすく豊富な用途があるというのが、ワセリンのメリットになっていると思います。
ワセリンの種類
ワセリンは「白色ワセリン」「黄色ワセリン」「プロペト」の3種類があります。
ワセリンの中でも純度の高いものが白色ワセリンと呼ばれます。見た目は白っぽく、黄色ワセリンに比べると柔らかい触感になっています。
一方、黄色ワセリンの方は白色ワセリンより黄色がかった色をしていて、塗った感触が固めになっています。
顔に塗るなら、純度の高い白色ワセリンの方が良いとされています。
また、敏感肌の人や子供に塗る時にも、黄色ワセリンよりは白色ワセリンの方が肌への負担が無く安心して使えます。
白色ワセリンをさらに精製した純度の高いワセリンをプロペトといいます。
プロペトは眼球にも付けられるほど安全性が高いですが、処方箋がないと手に入りません。
私の子どもはアトピー肌なので、赤ちゃんの時はいつもプロペトを処方してもらっていました。
サラッとした感触で、すごく塗り心地の良いクリームで、市販のワセリンとは別格な感じがしましたよ。
ひどいおむつかぶれや脂漏性湿疹も、プロペトを塗ればすぐに良くなりました。
今では「ベビーワセリン」という商品を薬局で買って使っていますが、できればプロペトが欲しいなぁと思う時もよくあります。
ワセリンとヴァセリンの違いは?
ユニリーバの「ヴァセリン」ってすごく有名ですよね。
見た目もワセリンと同じだし名前も似ているので、「ヴァセリンとワセリンって何が違うの?」って不思議になりませんか?
私はずっと、「ヴァセリンはワセリンじゃない」と思い込んでいました。
でも、最近知ったのですが、ユニリーバのヴァセリンはワセリンと同じものだそうです。
世界各地ではワセリンのことを「Vaseline(ヴァセリン)」と日常的に呼んで、一般名詞化されているのですが、日本ではそれが伝わる以前から「ワセリン」と呼んでいたため、同じものでも2種類の呼び方になってしまったのだそう。
つまり、日本ではVaselineをワセリンと訳して呼んでいるので、日本で「ヴァセリン」と呼ぶのはユニリーバのヴァセリンの事だけを指している、ということですね。
ワセリンに副作用はない?
ワセリンには余計な成分が入っていないので副作用がでにくいように感じますが、やはり石油が原料になっているため、アレルギーが出ることがあります。
アレルギー症状は、痛みやかゆみ、赤み、ただれなど。
子供にワセリンをつけたい時や、敏感肌でアレルギーが心配な時は、市販品を使わずに皮膚科でプロペトを処方してもらった方が良いと思います。
また、ワセリンを塗った時に何かおかしいと感じたら、すぐに使用をやめて拭き取るようにしましょう。
私自身や子ども達にアレルギーが出た経験はありませんが、個人差があると思うので、小さなお子さんには特に注意してあげてくださいね。
ワセリンの用途・おすすめの使い方
保湿剤として優れた効果を発揮するワセリンですが、他にも色々な用途がありますよ。
私がいつも実践しているワセリンのおすすめの使い方を紹介します。
肌荒れのケア
乾燥肌や肌荒れのケアは、ワセリンのもっとも基本的な使い方ですね。
特に小さなお子さんは頻繁に肌トラブルを起こすので、ワセリンを常備しておくだけで安心感があると思います。
粉が吹いたひじやかかと、頬や額のつっぱりなど、気になるところにワセリンを塗っておけば、すぐに肌が潤いますし、皮膚をカバーして外気の刺激から守ってくれます。
ベタつきが気になる時は、塗ったあとにティッシュでおさえればしっとり感が出ますよ。
ワセリンで唇パック
唇が荒れたら、ワセリンをたっぷりつけて、小さく切ったラップをかぶせて10分間放置します。
それだけで唇の皮が柔らかくなり、ぷるぷるした唇が復活しますよ。
私の娘は口唇炎ですぐに唇の皮が剥けてしまうので、こまめにワセリンの唇パックをしてケアしています。
これをするかしないかで全然違うので、唇の荒れに悩んでいる人はぜひやってみてくださいね。
小さなケガにもワセリン
かすり傷程度のケガなら薬や絆創膏をつける必要はないものの、ばい菌が入るのがちょっと心配…
そんな時にも、傷口にワセリンを塗っておけば外部からばい菌が侵入するのを防いで、傷の修復を助けてくれます。
私は、ケガをしたらとりあえずワセリンをつけて様子をみるようにしていますが、大抵そのまま治ってしまいますよ。
ただ、出血や痛みがひどい時にはワセリンですませずに、病院を受診したり薬剤師に相談してくださいね。
靴擦れ予防にワセリン
新しい靴を履く時や、長時間ハイヒールやパンプスを履く時は、あらかじめワセリンを塗っておくことで刺激を防いで靴擦れ予防になりますよ。
ワセリンは塗った後にティッシュでおさえても保湿効果が続くので、摩擦が気になるところに塗っておくのがおすすめです。
リップグロス代わりにワセリン
唇に潤いを出すためにリップグロスを使っているなら、ワセリンの方がおすすめです。
まず、好きな色の口紅を普通につけて、その上にワセリンを少量重ねるだけでグロスのようなツヤ感が出せますよ。
グロスよりも保湿成分があって唇への負担が無いですし、ナチュラルな可愛い唇が作れます。
ワセリンでまつ毛にカール
ビューラーでまつ毛を整える時に、ビューラーにワセリンを塗っておくとキレイなカーブがつきます。
しかも、ワセリンでまつ毛にツヤが出てマスカラが絡みやすくなるので、仕上がりはお人形のようなまつ毛に。
簡単なひと手間でワンランク上のメイクが出来ますよ。
ワセリンで練り香水
ワセリンに好みの香水をまぜれば、練り香水になります。
香水の量は少しずつ調整して、できあがったら耳のうしろや手首につけましょう。
まとめて作るよりは、使う度にまぜるようにした方が香りが長続きしますよ。
ワセリンで花粉対策
花粉症で悩んでいる時は、ワセリンを鼻の下や目の回りに薄く塗ってみましょう。
ワセリンはほこりや花粉を引き寄せてくれるので、アレルギー症状の軽減につながります。
ただ、花粉を完全に防げるわけではありませんので、花粉症の治療と合わせて試してみて下さいね。
革製品のお手入れにワセリン
乾いた布に少量のワセリンをつければ、ワックス代わりになって革製品のお手入れが出来ます。
汚れを取ってツヤもでますから、バッグや財布、靴などを磨くとキレイになりますよ。
布に付けたワセリンは落としにくいので、いらない古着やハギレを使うようにしましょう。
ワセリンを上手に使い回して…
ワセリンは余計な成分が入ってないので、さまざまなアレンジが楽しめる万能クリームです。
基本は肌荒れ対策ですが、肌への保湿力や保護力を上手に利用すれば、まだまだ用途は広がっていきそうですね。
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