電気代の節約術といえば「こまめにスイッチをオンオフする」というのが定番ですよね。
女性向けの雑誌の節約特集なんかを見ても、「使っていない部屋の電気は消す習慣を」「エアコンを使わないシーズンはコンセントを抜いて節約」なんていう情報を読んだことがあります。
エアコンつけっぱなしの方が安くなる!
でも、この電気代の節約術、エアコンの冷房・暖房に関しては、こまめに消すよりつけっぱなしの方が安くなると言う説が話題になっています。
Twitterなどで検証結果を報告されている方もいて、それを見ると、「え、嘘!こんなに節約になるの?!」って、ちょっと衝撃が走ってしまいますよね。
エアコンつけっぱなしで話題になっているツイート
事務所のエアコンつけっぱなし実験、今月の報告。出・退勤時にON/OFFしてた前年同月と比較して使用量34.9%減。出勤日数は約15日なので、毎日使用する環境ならさらにこの倍は節約できる計算。もう怖くてエアコン切れない。 pic.twitter.com/jDCs6XdeEv
— 鬼束7段 (@7dan) 2016年8月6日
このツイートをされた方は、ご自身がお仕事で使われている事務所のエアコンを実験的に1カ月つけっぱなしにして、昨年の、出勤日以外はオフにしていた同じ月と比較しました。
すると、なんとつけっぱなした方が34.9%も電気使用料が減っていたのです。
これについてご本人は、1日に何時間以上エアコンを使ったかどうかではなく、おそらく、1カ月の間にエアコンを何度つけたり消したりしたかで使用量が大きく違ってくるのだろうと分析されています。
つまり、エアコンは電源を入れてから数分間の電力使用量がかなり大きいので、いくら長時間つけっぱなしても電源を入れた回数が1回なら、あまり電力は使わないし、逆にこまめにつけたり消したりを繰り返せば、その分たくさんの電力を消費してしまうということです。
エアコンの消費電力はどれくらい?
エアコンで冷房・暖房運転をする時、起動の際に消費する電力は、通常運転時(1時間程度)の約10倍とも言われています。
あくまで平均ですが、エアコンの平常運転時の電力は100~200wなのに対し、起動時は900~1300wほどなのだそうです。
ということは、最初にエアコンをつけてからお部屋が適温になるまでのフルパワーの状態では、つけっぱなした場合の10時間分くらいの電力を使ってしまうことになりますよね。
もしもエアコンをこまめに消してしまうと、何度もフルパワーが繰り返されるので電気代も高くなってしまうわけです。
私は今まで買い物などで出掛ける時にはエアコンを消して、帰宅するとまた電源を入れるようにしていたのですが、節約のためと思ってオンオフしていたのが、逆に電力を多く使っていたということになります。
これからは、エアコンはこまめに消さずに、ちょっと出掛けるくらいならつけっぱなしで出掛ける方が良さそうですね。
エアコンつけっぱなしの注意点!
確かにエアコンはこまめに消すよりつけっぱなした方が節約になりますが、機種によっては、電力を多く消費して高くつくこともあるのだそうです。
最近のエアコンは省エネ機能が充実していますが、型の古い機種だと通常運転時の電力消費も大きいものがありますから、つけっぱなしにすることで高額な電気代になってしまう可能性もあります。
特に、製造が10年以上前のものになると消費電力も最近のものよりかなり大きいので、つけっぱなしはやめておいた方が良いかもしれません。
エアコンの機種ごとの消費電力の目安は取扱説明書に書いてありますから、実際につけっぱなしをする前に必ずチェックしておいてくださいね。