ZOZOTOWNが始めた「ツケ払い」制度、すでに利用した人もいるかも知れませんね。
Twitterには「ツケ払いだから欲しかった商品が買えた!」「ツケ払いだと、ついついムダ使いしてしまう」といった利用者の感想が流れていました。
ツケ払いって、要は「今はお金が無いけど欲しい物がある」っていう人に、「じゃあ支払いは後で良いからとりあえず今すぐ買ってください」って、お店が言っているのと同じことです。
お店側からすれば、「欲しいけどお金が無い」というお客を取りこぼしたくないけれど、かといって、『今現在お金が無い人が、はたして2カ月後にお金があるかどうか』なんて、知ったことじゃないのかなと感じます。
ただ、お客さんの中には「お金はないけど、どうしても欲しいからツケ払いしよう」と思う人もいれば、「来月ならお金があるけど、今買わないと売り切れてしまうからツケ払いを利用しよう」と思う人もいますよね。
ZOZOTOWNのツケ払いは、お客の側の利用の仕方によって良い部分と悪い部分があるので、ここからは「利用の注意点」について解説していきますね。
ZOZOTOWNでツケ払いをするとどうなるのか
まず、ZOZOTOWNで実際にツケ払いを利用すると、支払いまでどういう手順を踏むのか紹介します。
- 欲しい商品の支払い方法で「ツケ払い」を選ぶ
- 手数料324円が加算される
- GMOペイメントサービスによる所定の審査が行なわれる
- 与信審査に問題が無ければ注文確定
- 商品が届く
- GMOペイメントサービスから請求書が届く
- 届いた請求書で2カ月以内に支払いをすれば完了
これを見て分かるように、『ZOZOTOWNのツケ払い』とはGMOペイメントサービスという会社がZOZOTOWNから債権譲渡を受け、お客の支払い代金を肩代わりしたあとに回収する仕組みのことなのです。
ツケ払いの上限金額
ツケ払いで買い物できる金額は累計で54,000円(税込)となっています。
金額がかなり小さいので、リスクを最小限にしておきたいのだろうという意図が窺えますね。
ただ、お客さんの立場で考えると、今払えない5万円が2カ月で用意できるのだろうかと少し心配になってしまいます。
どうしても欲しいものが見つかったなら仕方ないのですが、安易に利用するのはやっぱり怖いような気がします。
審査に落ちてしまうことも?
「ZOZOTOWNのツケ払いを利用したかったけど、審査に落ちてダメだった…」という人も中にはいるようです。
GMOペイメントサービスによれば、審査の基準や結果理由については一切開示しないそうなので、審査に落ちた人は「なんでだろう?」とモヤモヤしてしまうかも。
ツケ払いの審査は、基本的にはクレジットカードの審査と同じことが行なわれるのでしょうから、むやみに個人情報を提供するのは嫌だと感じる人は最初から利用しない方が良いと思います。
『ツケ払い』を払わなければどうなるか
ZOZOTOWNのツケ払いは、代金の回収をGMOペイメントサービスに代行してもらうことになっているので、「支払い期限を過ぎてしまった」という時や、「2カ月後に払えない」という時は、基本的にGMOペイメントサービスとのやり取りで解決していくことになります。
ツケ払いで買い物をしたのに2カ月後の支払い期日までにお金を払わなかった場合、いったいどういう事になるのか、気になる人も多いと思います。
一般的に、通販の後払いシステムで支払いをしなかったら、まず督促状(メールの場合も)が何度か届き、携帯や自宅に電話がかかってきます。
そこでも支払いをしなかったら、簡易裁判所に督促手続きをされたり、少額訴訟を起こされる可能性もあります。
「ツケ払い」というキャッチーな言い方をしていても借金は借金ですから、払わなければ裁判沙汰になりますし、なにより自分自身の信用に傷がついてしまうのです。
ZOZOTOWNツケ払いの問い合わせは以下のリンクからできますので、支払い延滞の具体的な対処法が知りたいという場合には連絡してみてくださいね。
ZOZOTOWN ツケ払いご利用の購入者様専用お問い合わせフォーム | GMOペイメントサービス株式会社
商品の所有権はGMOペイメントサービスにある
ツケ払いで商品を購入した場合、商品の所有権はお金を支払ったGMOペイメントサービスにあります。
なので、届いた請求書でお金を払うまでは、ZOZOTOWNで買った商品は自分のものになっていない状態なのです。
もちろん2カ月以内に支払うことを前提に購入している人は何の問題もありませんが、「支払いを待ってもらえるなら」と軽い気持ちで購入してしまった人は、もしもお金の都合がつかなかった場合に大変な思いをすることになるかも知れませんね。
クレジットカードをすでに持っているなら「ボーナス払い」などを利用する手もあると思いますし、その方が手数料もとられず購入者にとってはメリットが大きいかと感じます。
収入を計算して利用しよう
支払いを後回しにしてもらえるといっても、2カ月なんてあっという間ですよね。
給料日で考えれば1~2回しか巡ってこないわけですから、「それで本当に購入した分のお金が支払えるのか」ということは、利用する前に計算しておくことが大切です。
ZOZOTOWN代表取締役の前澤友作さんは、公式Twitterで以下のように呟いています。
お金なんて後から稼げばいいし、どうにかなるよ。今も昔もそうやってギリギリで生きてきた。ツケ払い。
「どうにかなるよ。」って、なんて無責任な発言だろう…と、私はちょっとビックリしてしまったのです。
もしも私がお店を経営していて、お客さんが「これが欲しいけどお金が足りない〜」って言っていた時に「お金なんて稼げば良いですよ、どうにかなりますよ」なんて、そんなことを簡単に言えるのかと考えたら、絶対に言えないです。
いくら今すぐの売上が欲しくても、自分の利益のためにお客様に対して「稼げば良い」「どうにかなる」なんて無責任なことを言って良いものでしょうか。
ネットの世界では全て「自己責任」が問われます。
なので、何か今までには無い「あたらしいこと」を利用する時には、できるだけリスクを理解した上で利用していただきたいと考えて、この記事を書きました。