家の中で仕事をする「在宅ワーク」を選ぶ人が増えていますね。
数年前までは、どんな仕事でも職場に出向かなくては進めにくかったのですが、最近ではSkype(スカイプ)やチャットワークを利用することで、会社に出勤しなくても仕事ができるようになったのです。
在宅ワークだと、育児や介護で外に出れない人でも収入を得られますし、自分の空いている時間を有効活用できるというメリットは大きいです。
ただ、在宅ワークで家にずっといるため、周囲からは「仕事をしていない」「遊んでいる」という誤解を受けやすいというデメリットがあります。
これは「在宅ワークあるある」らしいのですが、
家にいる=遊んでいる
だから、在宅ワークの人はラクをしている!
そんな風に偏見を持っている人って、意外に多いんですよね…
会う度に「仕事をさがしたら?」と言われる
これは私の経験談なのですが、主人の母、私にとってはお姑さんが、会う度に「そろそろ仕事を始めたら?子供の世話は手伝うわよ!」と言ってくるんです。
お姑さんには何年も前に在宅で仕事をしていることは伝えていますし、そのお給料で家計をやりくりしていることも、時々口に出すようにしています。
でも、在宅ワークについて理解が出来ないのか…
それとも、在宅ワークなんて仕事じゃないと思っているのか…
会う度に「仕事したら?」みたいな感じで言ってきて、ちょっとウンザリしてしまいます。
「仕事をした方が自分が自由に使えるお金も増えて楽しいわよ〜」
とか言われて、
「いや、仕事してますから」
と、いちいち言うのも面倒なので、
「ああ、そうですね…」
と返事しています。
在宅ワークって、一昔前の人は「内職」という感覚で受け止めるので、1個1円くらいの作業を積み重ねているという風に考えられているのかも知れませんね。
用事をまわされることも…
在宅ワークで家にずっといることで、「暇そうだ」と誤解されたのか、子供会や自治体の当番で欠員が出た時に連絡がくることが多いように感じます。
たぶん、毎日外へ働きに出ている人は無理だろうし、「家にいる人なら時間があるから出れるだろう」と思われているんでしょうね。
外での仕事でも在宅ワークでも、「働いている」ということに差は無いと思うのです。
でも、どうしても在宅ワークの方が「時間がある」と誤解されやすい気がします。
「仕事があるので」と、断れれば良いのですが、こちらもやはり「在宅ワークだから時間をずらせば良いし…」といった感じで安請け合いしてしまうことも多いです。
あまり親しくない人に、自分の在宅ワークのことを詳しく説明するのも大変なんですよね。
親の介護を押しつけられる?
自分の親や配偶者の親に介護が必要になった時にも、「あなたは家にいるんだから出来るんでしょ」と、介護を押しつけられるケースも多いそうです。
家にいるから遊んでいるわけではないのですが、周囲からは自由に動いているように見えることもあり、どうしても何かあった時に一番にお呼びがかかる可能性は高いのだと思います。
保育園に通報されることも
在宅ワークをしながら子供を保育園に預けているお母さんもたくさんいますが、その様子を見ている人から、「あの人は働いていません」と保育園に通報されることが増えているそうです。
これは、子供が保育園に行っている時間にスーパーで買い物をしていたり、友人とランチをしていたりするのを近所の人に目撃され、「働いてない」「遊んでいる」と思われ、誤解されてしまうのが原因になっています。
在宅ワークは時間を自由に使って働けるというのが最大のメリットですが、よく知らない人から見ると、子供を保育園に預けて遊んでいると思われてしまうのですね。
誤解されたくない時にやるべきこと
在宅ワークも仕事のうちで、家にいるからと言って遊んでいるわけじゃない。
そう説明したいけれど、なかなか周囲に理解してもらえない人も多いですよね。
特に、家族や友人でもない、ただの顔見知りくらいの人だと、わざわざ話しかけて説明するわけにもいかないので、誤解をされて困ってしまうこともあるのではないでしょうか。
在宅ワークの人が「働いてない」と誤解されないためには、どうすればいいいのでしょうか?
大切なのは、周囲に理解を求めること
家族、親戚はもちろんですが、子供の学校の保護者同士や、近所の住人など、周囲の人にはこちらから「在宅ワークをしています」と伝えるようにしましょう。
そして、在宅ワークは家で出来るけれど、決して時間を自由に使えるわけでは無いということも、合わせて言っておいた方が良いと思います。
「私は在宅ワークで家で仕事をしているんだけど、忙しくて、家事にも手が回らないくらいなの。メールとかはすぐに返せないこともあるから、緊急の時は自宅の電話を鳴らしてね」
これくらい言っておけば、「この人は家で仕事をして忙しいんだな」と、相手の心に植えつけることができます。
学校の保護者間やご近所さんというのは、1人に伝えれば自然に話がひろまっていくもの。
顔見知り全員に言って回らなくても、おしゃべりな人に言っておけば、勝手に話は伝わっていくと思います。
また、家族間で大変な用事を押しつけられる可能性のある時は、早いうちから、「在宅ワークって大変なのよ」と少し大げさに言っておいた方が良いです。
それでもなかなか分かってくれない時は、「週1くらいで出社する時もある」と、べったり家にいるわけでは無いと主張してみてください。
私も、お姑さんがあまりにも理解してくれないので、最近は「会社の方に出る日も増えてきたので忙しいです」と言うようにしています。
在宅ワークも立派な仕事
家で仕事をしていると、急に電話がかかってきて長々と喋られたり、急に用事を頼まれたり、なんだか損な役回りになることも多いです。
なんでも「いいよ」と言っていたら、負担が大きくなるばかり。
在宅ワークも立派な仕事で、社会の一員として頑張って働いているんだということを、まずは自分が誇りに思うことが大切なのかも知れないですね。