「1人暮らしをすると生活費が安く抑えられる」と考えている人も多いですが、実は、水道光熱費は全く使わなくても基本料金がかかるのです。
ですから、毎月の請求額を見て「こんなに使ってるはずが無い」「なぜ1人暮らしなのに水道光熱費が高いんだ」と戸惑ってしまう人もいるかも知れませんが、自分の家の水道光熱費が高いかどうかは、平均と比べてみないと金額だけでは判断できません。
ということで、こちらの記事では総務省の統計データを元に、『1人暮らしの水道光熱費の平均額』をまとめました。
また、水道光熱費を節約するための具体的な方法も詳しく解説しています。
「これから1人暮らしをするけど生活費がどれくらい必要か知りたい」という人や、「節約のために生活費を見直したい」という人はぜひ参考にして下さい。
1人暮らしの水道光熱費は平均で月9,288円
総務省統計局による家計調査結果のデータを見ると、1人暮らしでかかる水道、電気、ガスの料金の合計額、平均は9,288円になっています。
内訳は下記のようになります。
上下水道代 | 1,908円 |
ガス代 | 2,826円 |
電気代 | 4,219円 |
その他光熱費 | 334円 |
1人暮らしだと洗濯やお風呂、トイレなどで水を使う回数がかなり少なくなりますから、その分、水道代は安く抑えられていますね。
でも、電気代の方はエアコンを使ったりスマホを充電したりと、1人でも使う量は大きくなりがちで、金額も抑えにくいと言えるかも知れません。
ガスは冬場には金額が大きくなり夏場には安くなる特徴があります。
水道光熱費は地域によって差がある
さきほどの表は総務省が公表している平均額ですが、全国平均としては参考になりますが、実際には同じだけ使っても地域で料金に差が出る事を考慮しておく必要があります。
例えば、電気であれば電力会社ごとに基本料金が違いますし、水道なら自治体ごとに高いところと安いところがあるのです。
ガスもガス会社ごとに料金が違いますが、プロパンガスを使っている住宅は都市ガスよりもかなり割高の料金になるので要注意です。
1人暮らしで水道光熱費を節約する方法
毎月1万円弱かかる1人暮らしの水道光熱費。
家族2人以上で暮らしている世帯に比べれば安いですが、1人の収入だけでやりくりしなければいけない1人暮らしの生活では、「水道光熱費は少しでも安く抑えたい」と感じる支出に入りますよね。
1人暮らしの水道光熱費を少しでも節約して安くしたい時におすすめの方法を紹介します。
電力会社・ガス会社を見直す
日本では2016年から電力自由化、2017年からは都市ガスの自由化が始まりました。
これは、少しでも電気代ガス代を安くするために、契約者が自分で会社を選ぶ事ができる仕組みのことです。
それまでは住んでいる地域によって「電気はここ、ガスはここ」と決まっていたので会社を選べませんでしたが、今では自分自身で各会社を比較して納得した上で契約ができるのです。
1人暮らしで電気代ガス代を節約したい時は、まず、住んでいる地域でお得な会社が無いか調べてみましょう。
新規参入の会社に不安があるなら、たとえば電力会社でガスも一緒に契約したり、逆に、ガス会社で電気と一緒に契約することもできますよ。
もともと「信頼できる」と感じていた会社にまとめてお願いする事で、料金が安くなり支払いをまとめる事ができますから、そのまま何もしないよりは節約に繋がりますね。
洗い物や洗濯の回数を減らす
洗い物は1日に1回、洗濯は週に2~3回程度に決めておけば、1人暮らしの水道代はかなり節約できます。
そもそも1人だと食器もそんなに使いませんし、洗濯物もたまりにくいですよね。
量を気にせず「食器が汚れたら洗う」「毎日洗濯機をまわす」という習慣にしてしまうと、ムダな水や電力を使ってしまう事になるので要注意です。
自炊を心掛けている人だと洗い物も増えますが、毎回洗わず少量の水で浸けておいて夜にまとめて洗うだけでも節水になります。
休日は図書館やショッピングモールに行く
出掛ける予定の無い休日は、図書館やショッピングモールなど無料で利用できるスペースに行く事で、水道光熱費の節約に繋がります。
最近のショッピングモールのフードコートには、1人で読書や学習をできる場所が確保されているお店もあり、1人暮らしの人は積極的に利用してみることがオススメです。
特に真冬や真夏は光熱費が高くなりがちですから、無料で快適に過ごせる居場所をいくつか見つけておく事で、家の中でかかる費用を抑えることができますよ。
エアコンはつけっぱなしにする
電気代の節約と言えば、こまめにオンオフをしてムダな電力がかからないように気を付けることが大切だといわれています。
しかし、エアコンに関しては、こまめに電源を消すよりもつけっぱなしの方が節約になるのです。
その理由はエアコンは電源を入れてから室温が安定するまでが一番電力を消費するからです。
フルパワーで室温を上げたり下げたりしたのに、少しのお出かけのためにいちいち電源を消してしまうと、またオンにしたときにフルパワーになってしまいますよね。
目安としては、2時間以内に帰ってくるならエアコンはつけたままで良いとされています。
ちょっとした買い物や散歩くらいならエアコンを消さずにいた方が電気代は節約できそうですね。
生活スタイルに合わせて水道光熱費を節約しよう
生活費はできるだけ安く抑えたいとは思いますが、自分の生活スタイルで「これだけは」と思えるお金は無理に節約しなくても大丈夫です。
なぜなら、あまりにも「あれもこれも」と出費を削ろうとすると、ガマンしすぎてストレスが大きくなってしまうからです。
仕事や趣味でパソコンやタブレットを使う人なら電気代が高くなるのは仕方ないですし、接客業で身なりに気を付ける必要のある人なら洗濯やお風呂で使う水の量も増えるでしょう。
お金の使い方の優先順位は人によって違うので、金額だけを見て考えずに「自分に必要な出費と必要ではない出費」を見極めて、削れるものがあれば削るというスタイルで節約を進めてみることをおすすめします。
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