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『ネット炎上』を保険でカバーできる?|保障内容と支払い限度額、月額料金など

3月6日から、損害保険ジャパン日本興亜が「ネット炎上」に備える保険を販売します。

これは企業向けの保険なのですが、ネット炎上による様々な企業側のリスクに備えられる保険なのだそうです。

今朝、このニュースが報じられてから、『ネット炎上保険』でリスク検知サービスを提供することになっている「エルテス」の株価はぐんぐん上がり、注目度の高さを物語っていました。

『ネット炎上保険』って、一体何を保障してくれるのか、利用するにはいくら必要なのか、色々と調べてみました。

目次

ネット炎上の火消しは保険で

損害保険ジャパン日本興亜が販売する『ネット炎上保険』は、ネット上で企業のマイナスイメージがひろがったり批判が高まったりする「炎上」が起こった時に、炎上の火消し(拡散防止)とコンサルティング会社への依頼にかかる費用、メディア対応などをカバーしてくれる保険なのです。

SNSがきっかけで企業のイメージが大きく傷付けられることって、最近多いですよね。

従業員がお店の冷蔵庫に入って写真撮って嬉しそうにネットに上げちゃったり、お店に芸能人が来てテンション上がってツイートしちゃったり…

きっかけは些細なことで、企業側にすれば何百人の中の1人の従業員がつまらないイタズラをしてしまった、っていうケースも多いと思います。

でも、それが拡散されて大きな話題になってしまうと企業全体のイメージがガタ落ちですよね。

『ネット炎上保険』で保障してくれるのは、例えば下記のようなケースだそうです。

・企業の従業員がツイッターで投稿した写真に、個人情報が写り込んでいたケース。
・不動産仲介業者の従業員が「有名人が来た」などと来店者の情報をツイッター上にあげたケース。
・飲食店店員の不衛生な行為が、ネットで騒動になったケース。
・従業員の不注意な投稿で、内部情報が漏えいしたケース。
・従業員のプライベートな投稿でも、企業と紐付いたかたちで批判が集まった場合。

 なんだか、どれも記憶に新しいものばかりのような気がしますね…

とにかくこうしたことがきっかけでネット炎上を引き起こし、会社のイメージが傷付けられた時に助けてくれる保険なのです。

ウェルクみたいなケースでも

ネット炎上は何も従業員の失態だけがきっかけになるわけじゃなくて、去年の「ウェルク問題」の時のように、指示を出す経営陣側が問題を抱えていることもあるわけです。

ですから『ネット炎上保険』では、サイト上に掲載した記事に問題があって批判が高まった場合も、保険の対象にしてくれます。

まぁ、企業にとっては頼りになる保険なのかも知れませんが、まずは批判が集中するような記事を書かない、書かせない、っていうことが1番の危機管理だとは思いますけどね。

従業員の失態にしても、1人1人のモラルの問題ではあるわけですが、やはり従業員として雇った時点で企業側の責任は問われるので、最初に「やってはいけないこと」を徹底的に教えることも大切だと思います。

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保険金の限度額と月額料金

『ネット炎上保険』の支払い限度額は1000万円です。

企業がネット炎上すると収束するまでに3カ月はかかるといわれており、外部の会社に対処を依頼すれば1カ月に300万円はかかるのだとか。

そう考えると、1000万円あれば安心ってことなのでしょうね。

この保険に入っている企業が炎上被害にあってしまった場合、「エルテス」「SOMPOリスクケアマネジメント」が連携して原因究明と炎上対策をしてくれます。

「エルテス」はさきほども触れましたが、SNS炎上対策の先駆けとして注目されている企業です。ビッグデータ解析に優位性があり、ネット炎上や風評被害対策を主要で手がけています。

保険料は年間50~100万円になっています。

多くの従業員を抱える企業ならその分リスクも大きいわけですから、これくらいの保険料は妥当なのかも知れませんね。

炎上で失ったものは戻らない

ネット炎上保険をかけていれば、万が一、何かのきっかけで大炎上を起こして批判が殺到した時には安心かも知れません。

でも、やっぱり一度炎上をして情報が拡散されてしまうと、記憶の中に強いイメージは残るのだと思います。

いくらスマートに火消しを行なっても全焼した家は修復できません。

「印象操作」とかよく言いますが、やっぱりイメージってすごく心に刻み込まれるものです。悪いとか悪くないとか、そういうこと以前に、嫌なイメージ、汚いイメージ、怖いイメージなど、感覚的に脳に入ってくるような気がします。

なので、炎上対策で大切なのは、小さなボヤのうちに発見して消し止めることかも知れませんね。

ただ、早く発見した所で、すぐに消し止められるかどうかは分かりません。

ネットの拡散力って本当にすごいですからね…

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