痩せやすい身体作りに効果が高いと言われている「肉だけダイエット」ですが、さまざまな健康リスクがあるというのも有名な話です。
細く美しい身体は手に入れたいけれど、病気になってしまっては元も子もないですよね。
- 肉だけダイエットで高まる病気リスクとは何なのか？
- 肉だけダイエットの効果を安全に高める方法はあるのか？
今回は「肉だけダイエット」について、この2点のことを重点的にまとめてみましたので、肉だけダイエットに興味のある方は参考にしてみてくださいね。
肉だけダイエットの効果とは？
テレビや雑誌で取り上げられ、人気が高まっている肉だけダイエット。
最近は「健康長寿のおじいさんおばあさんにも肉好きが多い」ということがよく紹介されることで、お肉をたくさん食べることが「健康法」のように持て囃されている面もありますね。
肉だけダイエットは、お肉をたくさん食べてタンパク質を大量に摂取することで、体の中に筋肉を増やして、痩せやすい身体にするダイエット方法のことです。
「タンパク質が筋肉の生成を促進する」というのは、医学的にも証明されています。
そして、「身体の筋肉量を増やすと代謝が上がって痩せやすくなる」というのも本当の話です。
ですから、肉だけダイエットの効果は理論上も正しいと言われていて、実際に数週間で効果が出やすいおすすめダイエットとして話題になる事が多いのです。
しかし、短期間で効果が出やすい分、身体への負担があることにも注意しなければいけません。
ここからは肉だけダイエットのデメリットを分かりやすく紹介していきます。
肉だけダイエットのデメリット
お肉ばかり食べることで起こるデメリットは軽いものから深刻なものまで、さまざまなものが考えられます。
まずは軽いものから紹介すると…
肉を食べ過ぎると体臭がくさくなる
「お肉をよく食べる人のオナラは臭い」という話、聞いた事がある人も多いと思います。
なぜ肉だけダイエットで体臭が臭くなるかと言うと、お肉ばかり食べるとタンパク質の摂りすぎ状態になり、腸内環境が悪化するからです。
腸内に運ばれた余分なタンパク質は悪玉菌のエサとなるため、腸の具合が悪くなり、体臭やオナラが臭くなるというわけなのです。
便秘や下痢が多くなる
肉を食べ過ぎると便秘気味下痢気味になるのは、先ほども説明した通り、腸内環境の悪化が原因になっています。
昔から、「お肉が好きな人は肉の量と同じだけの野菜を食べなさい」と言われるくらい、お肉が排便障害を引き起こすことは誰もが実感している事かも知れません。
特にもともとお腹が緩かったり、逆に便秘で悩んでいる人などは、肉だけダイエットをすることで悪化することもあるので、やるにしても短期間で終わらせることが大切です。
肉の食べ過ぎで尿路結石になることも
肉の食べすぎで起こりやすい病気の代表格が「尿路結石」です。
尿路結石は腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石が発生する病気で、下腹部や脇腹で激痛を感じたり、血尿が出たりします。
とにかく痛みの強い病気で、「痛みの王様」という異名があるほど。
しかも、一度かかると約半数が再発すると言われているので、できるだけ「かからないように」気を付けなくてはいけません。
肉だけダイエットで尿路結石になるのは、タンパク質の摂りすぎが原因。
日本では欧米化の食生活が定着したことで、尿路結石の患者が増加したことが分かっています。
1日100g以上の肉で大腸がんのリスクが高まる
国立がん研究センターが、45才から74才の男女8万人を対象に行なった調査によると、肉の食べ過ぎが大腸がんのリスクを高めることが分かりました。
女性で1日80g、男性で1日100g以上の肉を毎日食べると、大腸がんにかかる心配があります。
大腸がんは日本人にかかりやすい癌として有名で、患者数の最も多い癌と言われていますから気を付けたいですね。
特に女性では、癌の死亡者数で一番多いのが大腸がんです。
肉を食べることが必ずしも大腸がんに繋がるわけではありませんが、長く肉だけダイエットを続けている人は一度見直した方が良いかもしれません。
食事は偏らせないことが大切
肉だけ食べておけばきれいな身体作りができて、ダイエットもできるとなれば、挑戦したくなりますよね。
「肉だけ」というルールは簡単なので、シンプルで続けやすいのも魅力です。
でも、やはり同じものばかり食べるというのは身体に良くないですし、タンパク質は摂りすぎると肝臓や腎臓に負担になることも心配。
肉だけダイエットをする時は短期間だけにしておいて、栄養は偏らせずにバランスよく食べるというのが何より大切だと思います。
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