少し前のことになりますが、クラウドワークスへの不満がネット上に噴出しているのをあちこちで目にしました。
クラウドワークスへの不満や批判には個人差があるのですが、共通してみんなが腹を立てているのが、「クラウドワークスのシステム自体が稼ぎにくい」という点みたいです。
確かに、私も長年クラウドワークスを利用していますが、初めてしばらくは「稼げない」「仕事量に見合った報酬が貰えない」と悩んでいたものです。
クラウドワークスで稼ぐのってコツが必要なので、最初のうち、コツを理解できるまでは時間をムダにしてしまっていたと思います。
そんな私も、今では一応自分で満足できるくらいの金額は稼げるようになったので、今回は、私の思う「クラウドワークスの稼ぎ方」についてまとめてみることにしました。
『クラウドワークス』で稼ぐための5つのステップ!
1. 単価の安い仕事は受けない
クラウドワークスでは誰でも仕事の依頼ができるので、依頼者の中には上場企業もいれば、その辺の主婦や学生もいるわけです。
わたしの経験からいうと、企業がクライアントの場合は記事単価に明確な基準があるため、そんなに安いものは無かったです。
問題は素人の方がクライアントとして仕事を依頼している場合なのですが、ひどい時には1記事数十円とかいう仕事まであります。
しかも、最初から「50円」と書かれていたら応募しないものを、まとめた金額で『記事制作5000円』というタイトルで募集をかけ、応募してみたら100記事分の金額だった、とか、そういうのも結構あります。
こういう記事単価を安くつけようとするクライアントは、基本的に他力本願で稼いでやろうという人ばかりですから、長く付き合っても何一つ得することはありません。
また、こういうクライアントは、やっと仕事が終わりかけたと思ったら次々に新しい仕事を持ち込んできたりしますから、一旦受注してしまうと負のループから抜け出すのに時間がかかった経験もあります。
1文字1円とか、自分の能力にあわせて最低金額を決めておいて、条件に合わない仕事は最初から応募しないようにしましょう。
2. 文章能力を磨こう
クラウドワークスの手数料は、報酬10万円までは20%、10万円から20万円は10%ですから、仮に在宅ライターとして10万円稼げたとしても、実際にライターに支払われるのは手数料を差し引いた8万円です。
しかし、この10万円分の報酬をクラウドワークスで稼ぐのがいかに難しいかというのは、クラウドワークスの利用経験がある人ならよくご存知だと思います。
ですから、しっかり稼ごうと思えば記事単価を上げることが必須条件なわけですが、そうはいっても文章スキルが報酬に見合っていなければ、応募の際のテストライティングの段階で不採用になってしまいます。
ということで、報酬を上げたければ、自分の文章に磨きをかけるしかありません。
そして、文章を上手に書くためには、本をたくさん読むことが大切だと思います。
本をたくさん読んで、「読みやすい、理解しやすい文章の書き方」を自分なりに勉強することがライターとしての第一歩になるのではないでしょうか。
3. 読者の共感を呼ぶ文章を書く
ネットサーフィンをしていると、たまに眉をひそめたくなるような読みにくい理解不能の文章に出会うことってありませんか?
わたしが「なんじゃこりゃ」って思う文章が掲載されているサイトというのは、きまってアフィリエイト目的で作られているような感じのサイトです。
文章がヘタクソというよりは、情報をうまくまとめられていない。内容をつめこみすぎて流れが悪く、テンポがつかめないから言いたいことが分からない。そんな感じです。
なぜアフィリエイトサイトに意味不明な文章が多いのかというと、そこに書かれている文章と、その文章を書いた人の気持ちに乖離があるのではないかとわたしは思うのです。
たとえばそこに、白髪の悩みが書いてあったとしても、それは白髪染め販売サイトに誘導するための文章であって、執筆した人の本心ではない。
つまり、心から出た言葉ではないから、情報の羅列しかできないのです。
でも、プロのライターなら自分が思っていようがいまいが、きちんと「白髪の悩みがある人」になりきって情報をまとめなくてはいけないと思います。
クライアントから依頼されて、それを引き受けたのなら、サイトを訪れた読者の共感をかうために最大限の努力をするべきです。
自分に興味があることでもないことでも、きちんと文章としてまとめることができれば、ライターとしてのスキルが上がって高い報酬を得られるようになります。
たくさんの情報を1つの文章にまとめることが苦手な人も多いですが、経験を積むたびに上手になっていきます。
まずは自分のブログでも作って、毎日1000文字書くことを長く続けてみるだけでも確実に文章スキルが上がりますよ。
4. キュレーションサイトはあまり稼げない
キュレーションサイトって、ここ数年で腐るほど増え続けていますが、わたしもいくつかのサイトに依頼されて記事を書かせてもらっています。
わたしの場合はスカウトですが、クラウドワークスでも仕事の募集は出ているのではないでしょうか。
記事単価は、3000円から800円までで、さすがに最近は単価1200円以下のサイトはお断りしているのですが、それでもキュレーションサイトの記事作成って割に合わないような気がするのであまりオススメできません。
というのは、キュレーションサイトのまとめ記事というのは必ず「画像をつけてくれ」と頼まれるわけです。
1枚や2枚なら良いのですが、ひどい時には1記事に20枚とかで、記事にマッチする画像を1枚ずつ選ぶだけでも結構な時間のロスになります。
「文章はとっくに完成しているのに、それに合わせた画像が見つからずに1時間くらいムダにした」という経験談もよく聞きますし、画像探しってすごく大変なんですよね…
というわけで、私は時間がもったいないのでキュレーションサイトからの新規の依頼は全部断るようにしています。
キュレーションサイトの中でもgettyimagesやShutterstockなどと契約していて、記事作成画面から画像検索が出来る所は良いのですが、「ネット上から使える画像を探してくれ」といわれるのが一番しんどかったです。
せっかく選んでも著作権がどうのとクレームつけられることもザラですし、SNSにアップされている画像なら使って良いとかいう基準にも疑問があって、自分的にはキュレーションサイトは向いていないなと思いました。
流行に敏感で自分でもよくキュレーションサイトを利用するという人は良いのですが、わたしのように文章だけをひたすら書きたいという人は、キュレーションサイトの仕事は避けた方が良いかもしれません。
ただ、キュレーションサイトではライターページがあるものも多くて、そこから新しい仕事に繋がることは多いですから、宣伝活動としてやってみるのは良いかもしれません。
5. クラウドワークスを踏み台にして
ライターで稼ぎたいならスキルを磨くことは必須条件ですが、それとともに「仕事を慎重に選ぶ」ということが大切だと思います。
わたしは、今は自分で直接クライアントとやりとりをして報酬をもらっています。仕事の依頼はいくらでもあるものの、あくせく働くのが嫌なので、月に稼げる金額はそれほど多くはありません。
でも、直接契約だとクラウドワークスに手数料を引かれないので、収入面ではすごく大きく感じます。
ライターとして稼ぐためには、まずはクラウドワークスで能力を磨いて、そこからクラウドワークスを踏み台に直接契約するのが一番です。
家庭の事情や病気などで外で働くのが難しい人が、在宅でしっかり収入が得られるようになるのを願っていますし、そのために、クラウドワークスを最大限に利用して欲しいと思います。