今日配信のWSJで、アメリカのガラケー人気が再燃しているという記事がありました。わたしも前々からガラケーの方が使いやすくて好きだなぁと思っていたので、この記事にはかなり共感してしまいました。
今は、日本でもアメリカでも、携帯電話といえばスマホが主流になっていますが、それでもガラケー人気は根強くて、新たなファンが増えつつあるそうです。
ガラケーを選ぶ人の特徴は?
昨年の、アメリカでのガラケー(折りたたみ式、キャンディーバー型など)の出荷台数は2420万台となっていて、前年と比べて200万台近く増加しています。
こうしたガラケー人気の再燃についてWSJの記者は、スマホの本体価格に比べてガラケーは10分の1の値段で買えるものもあり、低所得者にとってリーズナブルであることや、操作がシンプルで使いやすいことをあげています。
そして、記事の中では、アメリカ人の7人に1人は「スマホが全てだ」という考えを持っておらず、「スマホ革命」があらゆる人に浸透したわけではないということ。
また、「iPhone(アイフォーン)」登場から9年たった今、基本への回帰を模索している人々がたくさんいるのだということを紹介しているのです。
スマホ無しで生活できる?
WSJの記事を書いた記者は、実際に「スマホ断ち」をしてガラケーのみで生活をしてみたそうです。ただ、それは思っていた以上に大変だったのだとか。
この1週間、私はアプリを脇に置き、いくつかのガラケーで生活してみた。タッチスクリーンの光を浴びている人がスマホを完全に絶つのは容易ではない。私は仕事の行き帰りや支払い、食事の検索など、驚くほど多くの基本的な生活をiPhoneに頼っている。
確かに、わたしもガラケーが使いやすいとは言いながら、実際にはiPhoneにかなり頼りきっていることは認めなくてはいけません。
iPhoneさえあれば、世界中のどこにいても安心していられるといっても過言ではなく、それはやっぱりインターネットの力に他ならないわけですが、ガラケーの操作ではどうしても自由度が制限されるという実感があるんですよね…。
ガラケーを使う5つのメリット
やっぱり、便利さを追求すればスマホにはかなわないガラケーですが、でも、ガラケーにもスマホにはない魅力がたくさんあるのです。
まず1つ目は安さです。本体価格も利用料金も、スマホに比べればガラケーの方が安くなっています。
日本ではこれまでiPhoneの購入料金を0円にするキャンペーンが各社で行なわれていましたが、今後はこの制度を無くして本体料金ではなく利用料を割引く方法へシフトしていくことになります。そうなると、やっぱりアメリカのように、スマホの本体価格がネックになる人が増えていくのではないでしょうか。
2つ目は安全性です。アメリカでは安全性を重視する人ほどガラケーへの乗り換えを検討しているそうです。
3つ目は省エネ効果です。ガラケーに比べ、スマホの充電回数は遥かに多いですよね。災害による停電などで充電できない日があると、かなり不安になってしまいます。
4つ目はテクノロジーに頼らない生活を実現できるというもの。最先端を追いかけて息切れするよりも、信頼できる機器を長年大切に使い続ける方が生活が豊かになるのです。
そして最後の5つ目のメリットは耐久性が高いということ。アスファルトの硬い地面にスマホを落としてしまったら、一発でアウトになってしまうことが多いですが、ガラケーの場合には水没させないかぎりは生き残ってくれる確率が高いです。
WSJの記者は、ガラケーの耐久性を確かめるための実験まで行なっていましたよ…。
私は韓国サムスン電子の「Convoy 4」と京セラの「DuraXE」を約1.2メートルの高さからコンクリートの地面に落としてみたが、かすり傷さえつかなかった。これらは他のモデルよりもかさばるが、衝撃や気温、水、放射線への耐久性は軍の規格を満たしているという。
ガラケーの方が集中力が上がる?
ここまで、ガラケーの魅力をご紹介しましたが、この5つの他にもガラケーには「スマホに比べて集中力が上がる」というメリットがあります。
これは、ガラケーに効果があるというよりは、スマホが手元にあると落ち着かない気分になりやすいという特徴の裏返しです。
スマホには常に最新の情報が集まってくるので、持っている人は、なぜかそれを「受信」しなくてはいけないような気持ちになりやすいのです。
ガラケーをスマホに変えてから、気持ちがイライラしたり集中力が続かないと感じている人は、一度ガラケーに戻すことを考えてみるのも良いかも知れませんね。