子供が幼稚園に入園してほっとしたのも束の間、次に待っているのは小学校の入学です。
小学校に入るまでに読み書きだけでも覚えさせたいと、考えている方も多いのではないでしょうか？
こちらの記事では、社会人と大学生の兄弟を持つ筆者が、幼児期からの学習方法を解説します。
「幼稚園児の我が子に、まずは読み書きをしっかり定着させたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
幼稚園児でも勉強するべき？
まだ幼いのにあれこれ勉強させるのは可哀想。まだ勉強なんて早いのでは…。
幼稚園児の子供に対しては、勉強よりもしっかり遊ばせるほうが大切だと感じている親御さんも多いですよね。
ただ、幼い子供にとって遊びも学びの1つなので、勉強と遊びを分けて考えることはおすすめできません。
勉強も遊びも「学びの一つ」として考えて、どちらも並行しながら進めていくべきです。
幼い子供でも教育が必要な理由
前提として、幼稚園児に教育は必要です。
幼稚園児期は、子どもの成長や発達にとって非常に重要な時期であり、適切な教育や支援を受けることで、幅広い能力やスキルを身に付けることができます。
とはいえ詰め込み教育をするのではなく、例えば幼稚園に通うだけでも、子供にとっては教育です。
幼稚園は、社会性やコミュニケーション能力、創造性、問題解決能力、自己表現力など、幼稚園児が成長する上で必要な基礎的なスキルを促進する役割を果たします。
また、幼稚園教育は遊びを通じた学びを重視し、子どもたちが自己を表現し、興味を持ち、好奇心を刺激する場を提供します。
さらに、幼稚園教育は社会化の場でもあります。幼稚園で他の子どもたちと交流し、共同生活を送ることで、他者との協力やコミュニケーション、ルールやマナーの理解など、社会での適切な行動を学ぶことができます。
幼稚園児に読み書きを覚えさせる方法
上記では、幼稚園児にとっては遊びや、幼稚園に通うこと自体も教育であることを説明しました。
しかし、それだけでは読み書きをしっかり定着させることは難しく、小学校に入ってから苦労する場合があります。
そのため遊びや日常と並行しながら、読み書きを覚えるための学習をしていく必要があります。
幼い子供に読み書きを覚えさせる具体的な方法
読み聞かせを行う
子どもに興味を持たせるために、様々なジャンルやテーマの絵本を読み聞かせます。
音楽やリズムが入った絵本や、キャラクターが活発な絵本など、幼稚園児が楽しめる絵本を選びましょう。
文字や言葉に触れる機会を増やす
アルファベットや数字のカード、壁に貼られた「あいうえおポスター」など、日常的な生活の中で文字や言葉に触れる機会を増やします。
子どもたちが自然な形で文字や言葉を覚えられるよう、身近な場所に配置します。
手紙やメモを書く練習をする
幼稚園児に手紙やメモを書く練習をさせます。
シンプルな言葉や表現で、家族や友達にメッセージを書いてみるなど、日常生活の中で実践的な経験を積ませます。
言葉や音を結び付ける
五十音の発音を覚えるために、言葉や音を結び付ける活動を行います。
例えば童謡などを聞いて、それに対応する文字を示すゲームを行います。
読み書きを楽しい体験にする
読み書きの学習を楽しく、ポジティブな体験にすることが重要です。
子どもたちが自分で考え、表現し、成長できるよう、プレッシャーをかけずにサポートします。
このような方法を通じて、幼稚園児は楽しみながら読み書きの基礎を学び、興味を持って学習することができます。
幼稚園児の子供が勉強を嫌がったら
幼稚園児の中には、親や先生の「勉強させよう」という雰囲気を感じ取って、嫌がるそぶりを見せる子供もいます。
大人があまり前のめりになると余計に逆効果になる場合もあるため、そんな時には下記の方法をさりげなく試してください。
興味を引く教材を提供する
子供が興味を持ちそうなテーマやキャラクターの教材を選び、子供の興味を引くようなアクティビティやゲームを取り入れましょう。
子供が楽しいと感じる学習体験を提供することで、勉強への抵抗感が減ることがあります。
ポジティブなフィードバックを与える
子供が努力したことや成果を讃え、ポジティブなフィードバックを与えましょう。
失敗や間違いに対しても叱るのではなく、成長の機会として捉え、子供の自信を育てるようなサポートをします。
学習時間を楽しい時間にする
学習時間を楽しい時間にする工夫をします。
例えば、歌や踊りながら学ぶ、遊び感覚を取り入れた学習ゲームを行うなど、子供が楽しんで取り組めるような学習方法を採用します。
親が関心を示し、一緒に学ぶ姿勢を示す
子供が学びに関心を持つよう、親が関心を示し、一緒に学ぶ姿勢を示します。
親が子供の学びに積極的に関わることで、子供も学習への意欲が高まることがあります。
子供のペースを尊重する
子供の興味や能力に合わせて学習のペースを調整し、子供が無理なく学べるようサポートします。
子供の学習のリズムや興味を尊重することで、ストレスなく学習に取り組める環境を整えます。
以上のような対処法を実践することで、幼稚園児が勉強を嫌がることが減り、楽しみながら学ぶことができる環境を提供することができます。
幼稚園児に適した教材ドリルの選び方
ここまで解説した方法を試す中で、何か教材やドリルが必要だと感じたら、下記の基準で選んでみてください。
幼稚園児のための教材を選ぶ際には、以下の点に注意して選ぶことが重要です：
幼稚園児の発達段階に合った内容
幼稚園児の興味や能力に合った内容の教材を選びましょう。言葉や数字の基礎、社会性や感情の理解、運動能力の向上など、幅広い発達領域をカバーする教材が良いでしょう。
遊びを通じた学びを重視する
幼稚園児は遊びを通じて学ぶことが多いので、遊び感覚を大切にした教材を選びましょう。ブロックや積み木、絵本、工作キットなど、子供が自由に遊びながら学べる教材が効果的です。
視覚的でわかりやすいデザイン
幼稚園児は視覚的な刺激に敏感です。
カラフルでわかりやすいデザインの教材を選ぶと、子供の興味を引きやすくなります。絵本や図表、ポスターなど、視覚的な情報を含む教材が良いでしょう。
子供の興味や好奇心に合ったものを選ぶ
子供が興味を持ちそうなテーマやキャラクターの教材を選びましょう。
例えば、好きな動物や乗り物、キャラクターなどに関連した教材は、子供の興味を引きやすくなります。
学習意欲を引き出す工夫がされているか
子供が自ら学びたいと思うような工夫がされている教材を選びましょう。問題解決や創造力を伸ばすアクティビティや、子供が主体的に考える機会を提供する教材が良いでしょう。
以上のポイントを考慮しながら、幼稚園児の発達段階や興味に合った教材を選ぶことが重要です。子供が楽しみながら学べるような教材を提供することで、学習意欲や自己表現力を伸ばすことができます。
勉強を頑張った子供の褒め方
幼稚園児の子供が勉強を頑張れた時は、しっかり褒めてあげることがなにより大切です。
褒める時のポイントを紹介します。
具体的な行動や努力を褒める
子供が具体的に何を頑張ったのかを指摘し、その行動や努力を褒めます。例えば、「今日の絵をとても丁寧に描いていたね」とか、「数字のカードを並べるのが早くなったね」というように、具体的な行動や努力を褒めます。
成果を讃える
子供が達成した成果や成長を讃えます。例えば、「これまでよりもたくさんの言葉を覚えたね」とか、「数字を正しく数えられるようになったね」というように、成果を褒めます。
褒め言葉を使って肯定的なフィードバックを与える
子供の努力や成果を褒めると同時に、ポジティブなフィードバックを与えます。例えば、「すごいね！」「よく頑張ったね！」「素晴らしい成長だね！」などの褒め言葉を使って子供を肯定的に評価します。
自信を与える
子供に自信を持たせるために、褒め言葉と共に自信を与える言葉を添えます。例えば、「君ならできるよ！」や「次も頑張ってみよう！」など、子供が自信を持って次に取り組めるよう励まします。
日常的な褒め言葉を大切にする
子供の努力や成果を日常的に褒めることで、子供の自尊心や自己評価を高めます。日常的な褒め言葉は、子供が成長する上で非常に重要な役割を果たしますので、積極的に行います。
以上のような方法で褒めることで、幼稚園児が自信を持って成長し、積極的に学習に取り組むことができるようサポートしましょう。
