うちには小中学生の娘たちがいるので、少女向けマンガ雑誌の『ちゃお』と『りぼん』を毎月買って購読しています。
ちゃおとりぼんといえば「少女マンガ雑誌の二大巨頭」と言っても過言ではないくらい、小中学生女子の人気を二分しているわけですが、中身にはかなりの差があります。
せっかく家に2冊が揃っているということで、『ちゃお』と『りぼん』を徹底比較してみることにしました。
今回は『りぼん』を解説しますので、昔読んでいた人は懐かしく、今も読んでいる人は「そうそう」と思いながら読んでみて下さいね。。
女の子のいるパパさんママさんで、「マンガ雑誌ってどれがいいのかな?」って迷っている時にも、参考にしてもらえると嬉しいです。
『りぼん』ってこんな雑誌です
『りぼん』は1955年8月3日創刊の、集英社の月刊少女マンガ雑誌です。
創刊当初は小学校中学年から高校生までを対象にしていましたが、現在は小学校低学年から中学生までと、低年齢層にターゲットを絞っています。
80年代の最盛期には200万部以上の発行部数を誇っていたものの、現在では18万部前後と出版不況の波にのまれつつあります。
低学年にも理解しやすい内容
りぼんに掲載されているマンガは、良くも悪くも「正統派の少女漫画」という感じがします。
「青春」とか「友情」とかをメインに描いたものが多いですし、低学年を対象にしているだけに性的な表現がありませんので、親としては安心して見せられる雑誌です。
最近は子ども向けの少女マンガでもかなりきわどいものが増えていますが、その点『りぼん』は安心です。
マンガの他にもアイドルグループの「SexyZone」の連載があったりして、小中学生の女の子の心を惹き付けています。
りぼんといえば「ちびまる子ちゃん」ですが、現在は連載はないものの、まるちゃんの最新ニュースやテレビアニメの放映予定などがチェックできるページもあります。
りぼんのふろく
りぼんわくわくステーション
りぼんのふろくは文房具が多いです。学校でも使えそうな色合いで、実用的なものが多いような印象があります。
ペンポーチとかショルダーバッグとか結構しっかりしたものもあって、デザインもオシャレなので、うちの子も、子どもの友達とかもきちんと使っています。
ふろくってムダなものや使い勝手の悪いものが多くて、使わずに捨ててしまうこともあるのですが、りぼんのふろくはハズレが少ないように思います。
私が子どもの頃のりぼんのふろくは、紙を切って組み立てるタイプのものや、水をつけてはるシールとかが多かった気がします。
工作が苦手な私はいつも母に作ってもらってました。
『りぼん』で連載している人気マンガ
2017年4月現在で連載しているマンガの中で、人気の高いものを紹介します。
「つばさとホタル」 春田なな
「つばさとホタル」は、バスケ部のマネージャーをしている「つばさ」と部員の「アッキー」の、恋模様を描く青春マンガです。
恋愛に疎くてあまり積極的じゃないアッキーと、世話焼きで好きな人には尽くしてしまうつばさ。
「アッキーに好きになってもらおう!」と奮闘するつばさの一途さが可愛らしい少女マンガです。
ストーリーはありがちですが、絵もかわいくて読みやすいマンガなので低学年の子どもにでも安心して読ませられますよ。
うちの次女は小学2年生の頃にはまって、単行本も全部集めています。
「なないろ革命」 柚原瑞香
「なないろ革命」は、女の子同士特有の「友達付き合いの難しさ」を描いているマンガですね。
「なないろ革命」の主人公ななは、なにかにつけて自分に「お願い」を押しつけてくる親友ゆゆと距離をとりたいと思っていますが、どうしてもうまくいきません。
ななとゆゆ、周囲の友達…学校の中の微妙な友人関係を通して、女の子が輪を保つことのむずかしさを描いているマンガです。
バディゴ! 黒崎みのり
学校では大人しく目立たない女の子が、実は動画サイトで人気ダンサーとして活動していた。
そんな、今どきの子どもが喜びそうなストーリーの『バディゴ!』は、子ども達に人気のユーチューバーを意識したマンガですね。
人見知りでダンスしか取り柄のない主人公が、男装をしてアイドルデビューをして恋の予感もあって…という、ちょっとしたシンデレラストーリーになっています。
これも次女はコミックスを全巻揃えています。
「絶叫学園 転生」 いしかわえみ
絶叫学園シリーズは1話完結のオムニバスになっているのですが、ちょっとブラックユーモアみたいな感じもあって怖くて面白い人気マンガです。
大人が読んでも大丈夫ですけど、子どもだと結構怖がる場面もあります。
うちの子達は、小さい時には読まずに飛ばしていました。
今連載されているのは『絶叫学園 転生』で、小学館漫画賞(児童向け部門)受賞作品になっています。
『絶叫学園 転生』はまだコミックスが発売されていないので、気になる人は『りぼん』を読んでみて下さいね。
「チョコタン」 竹内こずえ
中学生のナオちゃんと大の仲良しのチョコタンは、ミニチュアダックスフンドの女の子です。
ある日、お家にあったフシギなお花を食べてしまったチョコタンは、なぜか人間の言葉がしゃべれるようになります。
ナオちゃんとチョコタンがおしゃべりできることは、みんなには内緒。周囲のみんなに振り回されながら、少女とワンコは絆を深めていって…
という感じの、心温まる感動ストーリーです。絵が可愛く、個性的なワンコがたくさん登場するので低学年の子どもでも喜ぶ内容になっています。
私が読んでいた頃
私が『りぼん』を読んでいた頃って、ちょうど「ときめきトゥナイト」が連載していて大人気でした。アニメ化もされたので、毎週楽しみに観ていました。
ドラキュラの女の子がイケメンの男の子に恋をするストーリーで、種族を超えた男女の恋愛って、当時としては斬新だったのです。
あとは「月の夜星の朝」とかも読んでましたが、どんなストーリーだったか覚えてません。
ギャクマンガで「お父さんは心配性」とかには衝撃を受けました。とにかく奇想天外で、岡田あーみんさんってどんな人なんだろうと気になってました。
笑えるというより、「こんなマンガ描いてる人ってなんかすごいな…」って思ってました。
「ちびまる子ちゃん」が連載開始になった時は11歳くらいだったので、初回だけぎりぎり読んだような気がします。
その時は「絵が…これで漫画家なのか…」って正直思っていました。
まるちゃんが学校でお腹が痛くなってゆっくりトイレに行きたいんだけど、そんな時にかぎって友達が「待っていてあげる」と手洗いの所で待っているので、音が聞こえたらどうしようと追いつめられる…
っていう回を読んでめちゃくちゃ共感したのを覚えています。
中学生になってからは長期入院していてマンガ雑誌もたくさん読みましたが、マーガレット系のばかり読んでいて、りぼんを読んだ記憶がありません。
やっぱりその時から『りぼん』って小学生が読む雑誌っていう感じがあったのかも知れないですね。
マンガ雑誌デビューは『りぼん』から
りぼんは正統派なので、これからマンガ雑誌デビューするお子さんだったら『りぼん』が一番向いていると思います。
たぶん中学生くらいになると物足りなさを感じるかも知れませんが、小学生のうちなら充分に楽しめる内容です。
なんといっても刺激が少ないのが、親としてはありがたいです。
『りぼん』を読むことで友達との会話につながったり、興味の幅がひろがることも結構あり、なんといっても値段が安いというのも魅力だと思っています。