「卒業式に着る為の服」、その名も「卒服」。
もうすぐ卒業式なので、すでに卒服を準備したという親御さんも多いのではないでしょうか。
うちの子は去年小学校を卒業したので、昨年の今頃は私も卒服の準備に追われていました。
子どもの希望に合わせ、ブラウス、スカート、ジャケット、ソックス、靴、ヘアアクセサリーを買い揃え、合計で4万円ほどでした。
卒業式に一緒に参加する下の子も、普段着ではおかしい。
ということで、上の子と同じようなフォーマルな服を用意して、さらにお金がかかりました。
子ども達が卒服を選び、親がお金を出すわけですが、出しながら、
「卒服なんて1回しか着ないのに値段が高すぎないか?」
という言葉が、喉から飛び出そうになっていたのです。
卒服はもったいない
卒服は卒業式にしか着ません。
デザインによっては普段着にできることもあると思いますが、少なくとも、私の子どもが選んだ卒服は普段着にはとても出来ないようなデザインでした。
子どもはゴスロリ好きで、選んだ卒服はレースがいっぱいついた黒のジャケットや、フリフリレースの黒スカート。
なので、どこに着て行っても、コスプレイベントじゃない限り浮いてしまうと思います。
1回しか着ない。
でも、着させてあげたい。
子どもが着たいなら、着させてあげたい。
そう思って買いましたが、1年経った今、やっぱり1回しか着なかったので「もったいないことをした」と強く思います。
でも、もう1度同じことがあっても、やっぱり1度だけのために卒服を買ってしまうんでしょう。
今朝の情報番組で、卒服を買いに着ていたお母さんがインタビューを受けていました。
「娘が着たいものを買ってあげたい」
と、卒服を選ぶ娘さんを見ながら答えていました。
子どもが望むなら、1回しか着ないと分かってても買ってあげたい…
その金額が自分や夫が働いた数日分だったとしても、「特別な日」のために買ってあげたいとは思いますよね。
本当は「すごくもったいない」と思っているんですけど。
みんな卒服にお金をかけているから
うちの子の小学校の卒業式では、みんなそれぞれきちんとした卒服を着ていて、普段着の子は1人もいませんでした。
袴姿の子どもも結構いますし、見るからにブランドものの高価な服を着ている子どもも数人いました。
そんな風景を見て、「もしもこの中に普段着の子がいると目立つんだろうな…」と、ふと思いました。
卒業式が「おしゃれ合戦」みたいになるのは、あまり良いとは思いません。
でも、自分の子どもだけ場違いな服を着ていると可哀想だから、腑に落ちない気持ちで卒服を買っている親御さんも少なくないように感じます。
制服がある小学校なら、みんな同じ服で参加できるから良いですよね。
子どもは物足りないかも知れませんが、親としては、1度きりの卒服に高いお金を払うより他のことに使ってあげたいと思うので、制服のある小学校は良いなと思いました。
特別な日の服は値段が高いし使い道が無い
これまでに幼稚園の入園式、卒園式、小学校の入学式、卒業式、ピアノの発表会のドレスが5着くらいと、1度しか着ない服をたくさん買ってきました。
1着ずつそれなりの値段がしますし、他に使い道がないので、正直言ってめちゃくちゃもったいないです。
一度メルカリで売り払ってやろうかと思ったこともあるのですが、子ども達が「持っておきたい」というのでやめました。
まぁ、売ったとしても元の値段の半額以下でしか売れないでしょうし、よく知らない方の手に渡るのも気が進まないですから、売らなくて良かったかも知れませんね。
今年も子ども向けブランドショップでは可愛い卒服が並んでいますが、そういうのを見ると懐かしい気持ちの反面、「中学校に入ったらもう買わなくて良いんだ」という安堵もあります。
ただ、下の子がいるので、あと1回は買わないといけないんですけどね…