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親の家の片付け費用で実際にかかった金額|不用品処分を安く抑えるポイントを解説

自分が中高年になると、当然のことながら親は高齢者。おじいさんおばあさんです。

元気なうちはまだ良いですが、足腰が弱ってきたり持病が悪化したり、認知症の症状が出てきたりすると、子供世帯と一緒に住むことや、施設に入居することを検討しますよね。

その時に問題になるのが、親が住まなくなった実家をどうするのか?という問題。

親が住んでいた家を売却するにしても誰かに貸すにしても、どちらにしても、まずは家財道具一式をなんとかしなくてはいけません。

私自身も親が住まなくなった実家を数年前に片付けたのですが、その時は本当に大変でした…。

こちらの記事では、自分の経験を振り返りながら親の家を片付ける方法や費用がいくらかかるのかをまとめました。

目次

親が住まなくなった家は子供が片付けなくてはいけない

私の実家は4DKの平屋でした。私は結婚を機に家から出たのですが、他の兄妹は進学や就職の時に1人暮らしを始めていました。

父親が11年前に亡くなってからは、母親が1人で住んでいた平屋。

実家に帰るたびに「私がいなくなったらこの家はあなたにあげるね〜」なんて母親は呑気に言っていたのですが…。

近くにコンビニもスーパーも無い辺鄙な田舎で、車が無いと病院にも行けないような場所。

しかも、40年以上前に建てた古い平屋です。

「あげる」と言われても正直迷惑。でも、母には「いらないよ、住まないよ」とは言えませんでした。

兄妹も実家を継ぐ気持ちは全く無いものの、はっきりと母に伝えなかったので、母は「いずれは子供達が住む」と思い込んでいたようです。

ですから、家の中には、私達が子供の頃から使っている家財道具、大中小のタンス、お皿や茶碗がぎっしり詰まった食器棚、子供部屋で荷物置きになっている二段ベッド、壊れた電化製品、父が使っていた釣り道具、母が若い頃に使っていたフィットネスマシン、3人の子供達の表彰状や工作、本棚には200冊以上の本や雑誌、押し入れの中には古くなった布団や毛布、大量の服、カバンにランドセル、スニーカーに革靴などがそのまま放置…。

もうとにかく、これでもかというほどの大量の物が、狭い平屋に押し込まれている状態でした。

母が元気な頃に一緒に片付ければ良かったのですが、まだ家から離れることなんて夢にも思っていない母に「片付けよう」という言葉は、なかなか言えませんでした。

そうして何も進展しない中で、母の体調が少しずつ悪くなっていったのです。

前述したように、実家は車が無いと病院にも行けない場所。

母はいつも近くの親戚に車を出してもらって、連れて行ってもらっていました。

でも、通院の回数が増え、親戚の仕事にも支障がでるし、私達兄妹も交代で実家に帰るようにしていましたが、それぞれの生活もあるため、かかりつけの医師の勧めもあって介護付き老人ホームに入居することになったのです。

母がホームに入ってからしばらくは実家をそのままにしていましたが、近隣で放火騒ぎがあり、「このまま空き家にしておくのは危ない」と兄が言い出しました。

そこで、売却するために実家の中をキレイにしなくては…という話になったのです。

親の家の片付けを業者に頼む時の費用はいくら?

親の家の不用品

最初のうちは「みんなで手分けして少しずつでも片付けよう」と言っていましたが、いざ実家のタンスや棚や押し入れの中の荷物を見てみると、「無理だ…」と、一気にテンションが下がりました。

とにかく物が多すぎて、どこから何に手をつけて良いのか、分からないのです。

不用品回収の業者に頼めば早いけれど、費用はいくらかかるのか。金額によっては、とてもじゃないけど出すことができないこともありますよね。

とりあえず、地元の不用品回収業者で見積もりをしてもらうことにしました。

親の家の不用品処分を見積もりしてもらった

兄が探してきた業者さんを実家に入れて、見積もりをしてもらいました。

「不用品と、これからも使うものを分けて下さい」と言われましたが、ほとんど使う予定のないものばかり。

家族の思い出が詰まった品物は既に兄妹で分けて持ち帰っていたので、4DKの平屋に残っている家具・家電、その他諸々は全て不用品の大量ゴミでした。

業者さんからは、買い取れる物は買い取ると言われていたのですが、最終的に買い取れる物は買い替えたばかりのテレビと掃除機くらいしかありませんでした。

ということで、家中にある不用品を片付けから処分までお願いした時の費用を見積もりしていただくと…。

実家の不用品処分と片付けを業者に頼むと23万円かかる

実家からでたゴミ

不用品回収業者で片付けから処分までの見積もりをしてもらうと、約23万円とのことでした。

相場がどれくらいか詳しくないので分かりませんが、想像よりも10万円くらい高い…。

確かに素人では手がつけられないような作業をお願いするので、これくらいの金額は必要になるのかも知れません。

作業の日数を1週間くらいかけても良いなら5万くらい安くなると言われたのですが、私達兄妹が遠方に住んでいる為、立ち会いできる日数が限られているので無理でした。

実家の片付けを安くする方法はある?

23万円は簡単に出せるお金では無いので、他の方法で安く済ませられないか調べました。

すると、不用品処分の業者でも、家の中の作業は家族がして、玄関先に出した不用品を回収してもらう方法なら5万円ほどでやってもらえることが分かったのです。

家の中で仕分けする作業も大変ですが、トラックに積み込む作業まで加わると素人には堪えますよね。とても手に負えません。

その業者さんによると、家の外に出してもらえればスタッフがどんどんトラックに積み込んでくれるとのこと。

2tトラックに積み放題で料金が安くなった

同じ2トントラック積み放題コースでも、作業を全て業者さんにお任せすると23万円。家族ですれば5万円。

ということで、やはり安い方が良いので兄妹3人と親戚の手も借りて家の中の物を整理して外に出す作業をすることになりました。

親の家の片付けは想像以上にストレスが溜まる

片付けても片付けても、次から次に物が出てくる親の家。

なんで年をとるまえに片付けておいてくれないんだ…と、ストレスから愚痴ばかり言っていました。

母が施設に入っていないことを良いことに、兄妹でぶつくさ文句を言いながら片付けました。

負担が少ないように秋の涼しい日を選んで作業をしましたが、それでも、バラバラに放置されている物をまとめて袋に入れたり、ダンボールに詰めたり、大きな家具をみんなで動かすの作業は大変です。

結局、2トントラック1回では積みきれず、2回になったので追加料金も取られました。

最後、すっかり空になった実家には不思議と愛着も感じずで、長く離れていたからか、特に寂しくもなかったですね。

あとの売却のことなどは全て兄にお任せしました。

親の家にある家具は売れる?

不用品回収業者のホームページには「大型家具や家電をリサイクルに出すことで費用を安くします」と書かれていたのですが、当日に来た作業員の方からは売れる物がほぼ無いので費用は安くならないというようなことを言われました。

最終的に親の家に合った不用品処分で10万円近く支払うことになりました。

金額的には思っていたより掛かってしまいましたが、あのまま空き家を放置するのも気になってしまうので、整理出来て良かったです。

私や兄妹も中高年ですから、元気に身体の動くうちに行動しておくことが大切だと感じました。

もしも親の家の片付けに悩んでいる人は、見積もりだけでも受けてみられると良いかも知れませんね。

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