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「きょうだいリスク」を回避する方法|家族だけで抱えず専門家と連携を

自分の稼ぎでは生きていけない兄弟姉妹のために、家族が負担を強いられる状況のことを「きょうだいリスク」といいます。

家族みんな、それぞれ大変な思いをして生活を続けているわけですが、いくら頑張ってもきょうだいリスクがあると、金銭的な負担が大きすぎて共倒れになってしまう場合もあるのです。

自分の兄弟姉妹が自立出来ない時、どう対処すれば良いのか。きょうだいリスクを避ける方法はあるのか。

こちらの記事では社会問題化している『きょうだいリスク』の対処法を詳しくまとめました。

「きょうだいリスク」とは?

きょうだいリスクとは、経済的に自立の出来ない兄弟姉妹がいる家庭のことです。

たとえば、仕事もせず長年ひきこもりをしている兄や、離婚後に実家に帰ってきて仕事をしようとしない姉、生まれつきの障害があり自分の稼ぎでは生きていくことの出来ない弟や妹など。

本人の「働きたくても働けない」という気持ちは家族として理解できても、養っている親にもしものことがあれば、その負担はすぐさま兄弟姉妹にまわってくることになりますよね。

日本では、高齢の親が働かない子供を経済的に支えている家庭がとても多くなっていて、親の年金に頼りきった生活をしている中高年の子供というのが少なくありません。

親としては、いくら自分が年をとっても子供は子供ですから、「生きている限りは養ってあげたい」と思うこともあるでしょう。

しかし、自分が亡くなって収入がゼロになった時に、きょうだいリスクが原因で他の子供達や親族に迷惑がかかるということは、頭に入れておかなければいけませんね。

日本で「きょうだいリスク」が増えている理由

日本は他の先進国と比べても『職場の環境が悪い』と言われていて、勤務時間の長さや過重労働、上司や同僚からのパワハラ・セクハラも大きな問題になっています。

そのような状況ですから離職率も高く、やりがいを持って楽しく働いている人の割合と言うのはとても少ないのです。

ですから、「仕事といえば生活のために我慢して行なうものであり、もしも生活に困らないなら働きたくない」というのが多くの人の本音になっています。

そこで自分を養ってくれる親の存在があれば、頼りたくなってしまう人も一定数いるということです。

「きょうだいリスク」で家庭が崩壊することも

たとえ働けなくても、病気や障害であれば仕方がありませんし、事情が認められれば公的な支援も受けられます。

しかし、ただ単に「働くのがイヤ」「人間関係がつらい」「外に出るのも嫌い」という場合には、正当な理由とは認められません。

その場合、家族だけで養っていくしか方法がありませんから、よほどお金持ちの家でない限りは家族みんなが大変な思いをすることになります。

ただ、父親と母親にとっては幾つになっても可愛い我が子。働けないことも「親である自分の責任」と感じて、「守ってあげたい」という気持ちが起こるものです。

でも、兄弟姉妹からは仕事をせずに家の中で好き勝手にしているように見えて、「迷惑な存在」だと感じることもあるでしょう。

中には、きょうだいリスクで迷惑をかけられた兄弟姉妹が家族に対して不信感を持ち、「もう関わりたくない!」と、絶縁状態になってしまう人もいるのです。

大人なのに働かない結婚しない「きょうだいリスク」

まだ20代の頃は仕事が続かなくても「仕方が無い」と思えますが、これが30代40代と年を重ねていくとどうでしょうか。

見た目はおじさんおばさんになっているのに、社会人としてまともな生活ができない」という事実に、本人ではなく家族が打ちのめされてしまうこともあるでしょう。

せめて女性であれば結婚をしてお嫁にいってくれたらという希望もありますが、それでも結婚もせず、四六時中家にいてスマホゲームやテレビに夢中になっている姿を見ると、親や兄弟は憂鬱になるものです。

このまま親が先に亡くなると、誰が面倒を見るのか…。

そうしたことが「きょうだいリスク」の大きな悩みの1つであります。

「きょうだいリスク」はどうして働けないの?

きょうだいリスクで迷惑をかけられている家族は、本人に対して「なんで働かないの?」「家族に迷惑かけて恥ずかしくないのか!」と腹を立ててしまいがちです。

しかし、まず考えなくてはいけないのは、どうして働けないのか?という原因についてなのです。

いくらラクだからといって、1日中家にいて1人で過ごすのは本当に幸せなのか、もしかすると本人も「外に出て働きたい」と思っているかも知れません。

そうした気持ちを考えずに一方的に「ラクをしている」「サボっている」と思い込んでいるだけでは何も解決しませんから、なぜ働けないのか?をみんなで考えてみることが大切なのです。

発達障害が「きょうだいリスク」の原因かも…

働けない、結婚できない、という特徴のある人は、そもそも他人と接することが苦手な人がほとんどです。

つまり、他人と接することのわずらわしさや、コミュニケーションの中での失敗体験を避けるために、「極力誰にも会わずに生きていく」ということを選択している場合もあるのです。

人間関係のわずらわしさは誰でも嫌がるものですが、それでも、自分の理想の生活と天秤にかけて、「イヤだけど働くしかない」と、みんな思うものです。

しかしそれでも「誰にも接しない方がマシだ」と思ってしまい、引きこもることを選ぶような場合は、もしかするとアスペルガー症候群など、発達障害で社会に上手くなじめないことが原因になっているのかも知れません。

実際に、どうしても仕事をすることが苦痛で、外で働くことに悩んでいた人が検査を受けて発達障害を診断されることも少なくありません。

「きょうだいリスク」と一括りにせずに、家族の中で何か違和感がある場合には、本人の気持ちに寄り添う為にも医療機関に相談することがおすすめです。

「きょうだいリスク」を回避する方法

大人になっても自立できずに親や兄弟に世話にならざるを得ない人は、もともと他人とうまく付き合えないような特性を持っている可能性が高いです。

心の中では「社会に溶け込みたい」とは思っていたけれど、努力ではどうにもならない。それを経験から悟ったため、「家の中で少々窮屈な思いをしても働かない方が良い」と選択してしまっているのかも知れません。

そういう特性の人に、「みんな我慢してるんだからお前も頑張れ!」と言ってもプレッシャーにしかなりません。

必要以上に周りが厳しく接すると、本人の中で「どうにもならない」というストレスが大きくなって、さらに引きこもったり家族や世間に対して敵対心を強めることもあります。

「働かないのはラクしたいから」という固定概念を家族がはずして、「きょうだいリスク」の原因となっている本人が、いったいどうして働けないのか?という疑問の答えを出すことが必要不可欠なのです。

きょうだいリスクで生活保護や障害年金を受給することはできる?

働けない原因が先天性の障害や特性にあって、さまざまな生活上の困難や、ストレスから鬱症状などを引き起こしている時には、働けなくても生活保護や障害年金を受給できる場合があります。

とりあえずは医療機関に相談をして、検査を受けてみましょう。

本人が嫌がることも多いと思いますが、無職の期間が長ければ長いほど診断を受けられる可能性も高まりますから、ぜひ粘り強く説得してみて欲しいです。

このまま家族にとってのリスクである続けるなら、いつか本当に「お荷物だ」といわなくてはいけなくなるかも知れません。

そんな風にして傷つけるくらいなら、医療機関とも連携しながら本人が少しでも生きやすくなるようにサポートしてあげる方が絶対に良いはずです。

「きょうだいリスク」で家族の気持ちがバラバラにならないためにも、働きたくても働けない気持ちに寄り添って、将来を見据えて考えることが必要なのです。

自立支援、ひきこもり相談の公的機関を利用する

医療機関を受診するほどではないけれど、きょうだいリスクで家族が大変な状況になっている。

そんな時は、家族問題を相談出来る公的機関を利用しましょう。

働けない大人の為の自立支援や引きこもり支援は行政も力を入れていますので、役所に相談窓口があったり、ネットに情報が出ています。

ネットで検索するなら、お住まいの地域名に「引きこもり支援」「自立支援」などのキーワードをプラスして検索してみて下さい。

「きょうだいリスクをなんとかしたい」と思っている時には、家族だけで抱え込まずに、専門家や公的機関に相談をしてアドバイスをもらうことが大切です。

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