シニアが婚活を始めたり、交際相手と再婚を考えはじめた時に子供に反対されることはよくあります。
離婚や死別などで配偶者と離れて独り身になった場合、やはり老後のことなども考えて恋愛や婚活はしておきたいと思うものですが、我が子がそれを素直に応援してくれないと悲しくなりますよね。
シニア婚活やシニア恋愛を子供が反対する理由には、いったい何があるのでしょうか?
子供はなぜ親の恋愛や婚活を反対するの?
子育てに一段落した親が、もう1度人生を楽しみたいな…と思って恋愛や婚活に憧れることは何も悪いことではありませんよね。
すでに配偶者とは別れているわけですから、何も引け目を感じることはないはずなのです。
しかし、子供としては「やめて欲しい」と思うので、直接「やめて」と言ってきたり、「よく考えてよ」と忠告してきたりするわけです。
親としては「私の人生に口出ししないで」と感じますし、「あなたに迷惑はかけないよ」と呆れてしまうことも。
子供が親のシニア恋愛・婚活を心配したり反対する理由について、まずは紹介します。
婚活詐欺やトラブルに巻き込まれないか心配
最近は高齢者の婚活を詐欺目的に利用している人が増えていると言われています。
老い先短くなった資産家の男性にすり寄って結婚までするという『後妻業』も話題になっていますよね。
高齢者で独り身の資産家を狙って次々に結婚をして、その相手を全員殺害したという事件もありますから、確かに怖いですし家族としては不安になります。
そういう悪い人達が実際にいるだけに、子供としては親が恋愛や婚活を通して危ない目にあったり、変な組織と関わってしまうのではないかと心配してしまうのです。
ですからシニア婚活を始める時には、こちらから子供に対して「決して怪しい人と関わることは無い」と説明をして、自分を守る為にもしっかり気を付けるということが大切なことになります。
行動範囲が広がって健康に影響がでないか心配
シニアになると持病を抱えている人も多いですし、普段より運動量が増えると健康面に響いて具合が悪くなることも少なくありません。
恋愛をすると生活にハリが出て気持ちが前向きになるのは良いですが、やはり体力的にきつくなることもあるのです。
特に、自分よりうんと若い世代と付き合った時には、1日デートをするだけでクタクタになってしまうことも…。
そのような様子を見て、子供が「大丈夫かな」「健康に支障が出るのでは」と心配するのは当然です。
シニア婚活や恋愛で子供に心配をかけないためには、自分自身も健康第一で気を付けて無理をしないことが大切。
恋をすると気持ちが舞い上がってついつい慣れないことをしたり、少々しんどくてもガマンをしてしまうもの。
「もう自分は若くない」「昔のようにアグレッシブな恋愛はできない」ということを胸に刻んでおくようにしましょう。
親の再婚で相続金が少なくなるのがイヤ
離婚や死別で独身になっている親が再婚するとなると、結婚相手は法定相続人になり、一般的には相続金の半分を手に入れることになります。
子供から見れば、いきなり表れた人間に自分の親の財産を持って行かれるというのは戸惑いがありますし、「お金目当てで付き合っているのでは?」と穿った目で見てしまうこともあるでしょう。
家族間のお金の問題は少しでもこじれるとトラブルになりがち。
実際に再婚して籍を入れることになったなら、元気なうちに相続の話し合いをして遺言書を作っておくことがおすすめです。
子供も配偶者もどちらも親にとっては大切な存在。
自分の亡き後にいがみあうようなことがないように、備えておきたいものですね。
シニア婚活を子供に反対されない対処法とは
いくら子供でも親の恋愛観には口を出されたくない。誰と付き合おうが再婚しようが、そんなことは放っておいて欲しい。
そう思うのは当然です。
でも、先ほども紹介したように、子供には子供の心配や不安がたくさんあるのです。
ですから、子供の心配をむげにして「こっちの勝手だろう」と逆ギレしたり、面倒だからと疎遠になったりすると、どんどん話がこじれてしまいます。
シニア婚活を子供に反対されたくないと思うなら、できるだけオープンにして、周囲の理解を得られるように努力することも大切です。
歳を重ねると、若い頃のように自由がきかなかったり、何かあった時にどうしても人の手を借りないといけないことも増えていきます。
ちょっと子供に助けて欲しいと思っても、シニア婚活で関係がこじれてしまうと言い出しにくくなります。
「分かってくれなくても良いけど、前向きに生きる為に私も頑張っているんだよ」という感じで、こちらが一歩引いた立場で話をすると、意外にすんなり受け入れてくれることもあります。
婚活が原因で子供と会えなくなったらどうすればいい?
親の婚活が原因で、子供が実家と距離を取りはじめることもよくあります。
子供からすると、やはり親の恋愛なんてあまり見たくないですし、どこの誰かも分からない交際相手を紹介されても困ってしまうのです。
幼い頃から「父親」「母親」としてしか見ていなかった親が、誰かに対して恋い焦がれている姿なんて、どうしても見たくない。
そういう思いは生理的な部分で拒否してしまうことも多く、本人もどうにもならないこともあります。
「本当は親の婚活を応援してあげたいけど、どうしても不愉快な気分になってしまう」という子供もいるでしょう。
それは仕方のないことです。
子供からの応援と言っても、何も目の前で見守ってくれるだけが応援ではありません。少し離れた場所から「頑張ってね」と声援を送ってくれる場合もあるでしょう。
親の婚活についてポジティブに考えられる子供はそう多くないということも踏まえて、あえて恋愛する姿を見せないという判断も良いかも知れません。
子供の性格は親が一番分かっていますよね。
この子は自分が誰かと恋愛している姿なんて見るとショックを受けたり、不快な気分になってしまうだろうと思う場合には、婚活のことは打ち明けながらも、一切子供に関わらせないで進めていっても良いでしょう。
ただ、いきなり「再婚したよ」なんて言い出すと子供もビックリしますし腹を立てる可能性もありますから、定期的な報告は欠かせません。
今、どのように交際しているか、再婚の可能性はあるか、再婚するならいつくらいか、事実だけを淡々と伝えるようにします。
その時に少しでものろけてしまったり、婚活相手をべた褒めするようなことがあると、子供の反発が強まることがあります。
「私は冷静」「恋愛にうつつを抜かしているわけではない」というアピールは、親として忘れないようにしてください。
親のシニア婚活で家族の絆が壊れる…なんてことにならないように、子供の気持ちを考えながら話を進めてあげてくださいね。
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