最近、産経新聞が発表した世論調査の記事が話題になっています。
「30代の支持率、自民が3番手に転落」「自民『れいわ新選組ショック』30代支持率で逆転」といった見出しが注目を集めました。
しかし、この調査について、ジャーナリストの米重克洋氏が「30代だけを取り出して政党支持率を語るのは慎重になるべきだ」と指摘しています。
支持率アップも、回答者はわずか数人?
「30代の支持率、自民が3番手に転落」「自民『れいわ新選組ショック』30代支持率で逆転」といった産経新聞の世論調査記事について取材がいくつか来た。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) February 26, 2025
結論、個人的にはこの世論調査で30代だけ取り出して、政党支持率の順位について云々するのは避けた方が良いと思う。…
米重氏によると、産経新聞の調査は回答者数が1028人だったものの、30代の回答者数は公表されていません。
しかし、NHKの同時期の調査では30代の回答者が全体の約6%程度だったことから、産経の調査でも50〜60人程度と推測されます。
その中で「れいわ新選組支持率14.4%」となったとしても、実際にれいわを支持すると答えたのはわずか数人の可能性があり、数人の回答で大きく支持率が変動することを考慮すべきだというのです。
また、NHKの調査では、回答者数が少なすぎる場合は年齢層別のデータとして取り上げない方針を取っています。
さらに年齢別を公開している朝日新聞のデータでは、今回の産経新聞のような傾向は見られなかったとしています。
このように、世論調査の数字は見せ方によって印象が変わるため、特定の年齢層の結果だけを強調するのは慎重に考える必要があるという意見です。
れいわ新選組の支持率アップは事実だが…
確かに、れいわ新選組の支持率が全体的に上昇傾向にあることや、若年層の支持が比較的高い傾向は見られます。
しかし、30代のデータのみを切り取って劇的な変化があったかのように報道することには疑問が残ります。
「れいわ新選組の支持率が30代で逆転」というニュースを見て驚きましたが、こうしたデータの解釈方法を知ることで、より冷静に情報を受け止めることの大切さを感じました。
