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おひとりさまでも誰かと会話した方が良い理由|1人暮らしでも会話できる方法

たとえ「おひとりさま」として1人暮らしの時間を有意義に楽しんでいても、誰とも話さず声を出さない生活を続ける事はおすすめできません。

なぜなら、人間は本来コミュニケーションをする動物なので、誰ともコミュニケーションをせず生きていく事は心身に良くない影響があるからです。

「そりゃあ、たまには誰かと会話しようと思うけど、相手がいないから仕方ないだろう」

そんな風に思う人も少なくないですよね。でも、『会話』と言ってもそんなに難しく考える必要はないのです。

健康のために会話する具体的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にして下さいね。

目次

老後の1人暮らしで会話が減ると認知症になる?

「老後に1人暮らしをすると認知症になりやすい」という話を時々聞きますが、医学的に証明されているわけではありません。

ですから、老後の1人暮らし=認知症という考えは間違っています。

ただ、生活の中で誰かとコミュニケーションする機会がほとんど無くなってしまうと、しだいに何事に対しても感情が揺れ動きにくくなって、傍から見ると「感覚が鈍っている」「反応が薄い」というように思われてしまいがちなのです。

たとえば、親戚が大勢集まった法事の席で隅に座ってぼんやりしていたり、周囲が大笑いしているのに何がおかしいのか理解できず1人だけ無表情でいたり。

そういったことが続くと、周りの人に「もしかして認知症?」と疑われてしまう人も少なくないようです。

年をとればリアクションは鈍くなるものですが、会話をしない日が続くとどんどん悪化して反応ができなくなっていきますから、できるだけ日常の中でのコミュニケーションの機会を大切にするようにしてください。

テレビやラジオはコミュニケーションに入らない

1人暮らしをしているとテレビやラジオを付けている時間が増えますが、いくらテレビやラジオで気を紛らわしても、それだけで「コミュニケーションができた」とは言えないですよね。

お笑い番組を観てゲラゲラ笑ったり、ドラマを見てドキドキしたり感動する事は、おひとりさまにとってすごく良い影響があります。

何もせずボーッと1日を過ごすよりは、テレビを見て笑ったり怒ったりしている方が健康的。

ただ、コミュニケーションとして考えると残念ながらテレビやラジオでは役に立たないので、生身の人間と会話することにエネルギーを使ってみた方が良いのです。

おひとりさまが他人と会話する方法

1人暮らしをしてじっと家の中で過ごしていると、誰とも会話せずコミュニケーションのないまま日々が過ぎていきます。

「それでは良くない」と思ってはいても、わざわざ誰かを誘ったり楽しくもない集まりに参加するのは億劫ですよね。

そこでおすすめなのは、『簡単な会話が必要なお店』を選んで買い物をしてみることです。

普通にスーパーで何もかも買い揃えていると、店員と会話しなくても欲しい物が見つかりやすく、レジでは無言でお金を渡すだけで終わってしまいます。

それはそれで気楽ですが、会話する機会がまったく作れないのは良くありません。

ですからスーパーよりも八百屋さん魚屋さん花屋さんなど、一言二言話しかける必要があるお店をあえて選んでみるのです。

会話ができるお店で買い物をしよう

「鮮度の良いものはどれ?」

「どうやって食べたら美味しいのかな?」

などと、思いつくままに言葉をかければ、自然と店員と会話を交わす事ができます。

そのうち顔見知りになれば、「だんだん寒くなってきたね」「今日は天気が良いね」と、商品に関係のない会話も出てくるようになります。

店員からすればお客さんと会話をするのは当たり前ですから、こちらとしても何も壁を感じずにコミュニケーションが楽しめるのです。

あまり人と親密に付き合いたくないと思っている人でも、客と店員の関係なら、それ以上立ち入られる事も無く安心して会話が出来ます。

仲良くなっても長居は禁物

お店で会話する時の注意点は、いくら話が盛り上がっても長居は禁物という事です。

私が市の職員として働いていた頃、窓口を毎日のように訪れる70代のおじいさんがいました。

その方は元大学教授で、職員からは「先生」と呼ばれていました。

いつも窓口で旅行の話や歴史文化のことなど、面白おかしく話して聞かせてくれて、最初のうちは楽しいおじいさんだと思っていたのです。

物腰は丁寧で紳士的、そしてお話は面白く毎日聞いても飽きないくらい話題が豊富。でも、ただ一つの欠点は話が長い事…

立ったまま1〜2時間を平気で喋るので、さすがにこちらとしては業務に支障が出てきます。でも、おじいさんはお構い無しで話し続けます。

その方も1人暮らしでしたから、誰かに話を聞いてもらいたいとう気持ちが強かったのかも知れません。

でも、職員はおじいさんと違って仕事をするためにそこにいるので、おしゃべりをやめてくれないと業務が滞り、困ってしまうわけです。

そしてそのうち、おじいさんは窓口の職員や警備員に疎まれるようになっていったのです。

本当は良い人なのに、来るたびに「また来た」と陰口を言われていたのは可哀想な気がしました。

ということで、やはり軽い会話も場の空気を読んでほどほどにしないと、お店の人に嫌がられることもあります。

ちょっと話足りないな」と思っても早々に打ち切って、また今度の機会に話そうというくらいがお互いにとって丁度良いのではないでしょうか。

1日1回の会話を目標にして

会話の内容や量にこだわらず、1日に1回誰かと一言でも会話することを目標にしてみると、リアクションが鈍くなったり感情が動きにくくなることが防げますよ。

買い物の予定がない日には、離れて暮らす子供や孫に電話を入れて「元気でやってるか?」とたずねてみるのも良いですね。

家の前を掃き掃除しながら道行く人に「おはようございます」と声を掛けるだけでも、家に閉じこもっているより何倍も健康的です。

声を出して小さなコミュニケーションを積み重ねることを心掛けて、健康的に年を重ねていきましょう。

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